ごみと日本人
- サブタイトル
- 衛生・勤倹・リサイクルからみる近代史
- 編著者名
- 稲村 光郎 著者
- 出版者
- ミネルヴァ書房
- 出版年月
- 2015年(平成27年)6月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 317、7p
- ISBN
- NDC(分類)
- 518.52
- 請求記号
- 518/I53
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 年譜あり 索引あり。
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
第一章 ごみ収益の奪い合い―開港と混迷の時代
海を渡ったボロ
屑物も輸出
東京のごみ問題
リサイクルは貧困を救ったか
コラム1 カラスが東京をきれいにした?
第二章 衛生へのめざめ―コレラ禍と松方デフレ
コレラ禍が生んだ衛生
松方デフレとごみ問題
ごみ処理を規制化
残飯屋が繁盛
コラム2 皇居火災とスクラップ価格
コラム3 明治の「とっかえべえ」
第三章 たくましき明治の企業家たち―リサイクル業の盛衰
製紙産業のリサイクル
新興産業のリサイクル
江戸リサイクルの地盤沈下
コラム4 古着と衛生
コラム5 浅草紙
第四章 ごみが「廃棄物」になった日―汚物掃除法とその後
「汚物掃除法」の制定
ごみ収集が市の責任に
ごみ肥料化の終わり
コラム6 「ごみ」は、腐るもの、燃えるもの
第五章 与謝野晶子、廃物利用ブームを叱る―「勤倹」と女子教育
「廃物利用」は、金儲けの早道
漫画誌『東京パック』にみる廃物利用観
ブームの内情
「戊申詔書」と廃物利用
与謝野晶子の「廃物利用」批判
「倹約」は屑の価格次第
コラム7 バイオガスの利用
第六章 成金景気、リサイクルが多様化―第一次世界大戦の余波
成金景気と古物商の隆盛
『国勢調査職業名鑑』にみる多彩なリサイクル
工業化の進行とリサイクルの発展
リサイクル産業の盛衰
第七章 ごみとはいえぬが廃棄物?―震災ガレキ、公害、屎尿
関東大震災のガレキ利用
工場廃棄物による公害、そして副産物化
都市にあふれる屎尿
コラム8 ごみ焼却の熱回収
第八章 新しい「廃品回収」参入者―そして昭和戦時下へ
廃品回収へ素人が参入
市川房枝と国防婦人会
戦時回収がはじまる
隣組の組織化と金買上げ運動
鉄屑の回収と統制経済のはじまり
コラム9 ごみは文化の尺度
コラム10 戦時回収余話① 貴金属とダイヤの回収
第九章 「決戦だ、残らず出そう鉄と銅」―戦局の悪化と銃後の苦闘
「廃品回収」から「特別回収」へ
太平洋戦争開戦と一般家庭からの特別回収
「企業整備」という名の金属回収
銅像や梵鐘も「召集」
「非常回収」と「決戦回収」
コラム11 戦時回収余話② 椎名悦三郎の資源回収論
コラム12 戦時回収余話③ アメリカの戦時資源回収
コラム13 戦時回収余話④ 回収理由も変わった
コラム14 戦時回収余話⑤ 戦火の下での回収
第一〇章 衛生処理の敗戦―焼跡にごみと屎尿が捨てられて
ごみと戦う隣組
東京市の生ごみ飼料化・コンポスト化
飼料化・コンポスト化の全国的な広がり
屎尿も自家処理へ
破局、そして再建へ
コラム15 ごみ箱の内容チェック
コラム16 食品むだなし運動
おわりに
年譜
人名・事項索引
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