ゲーテ詩集
靑年時代(ライプチヒ、フランクフルト、シュトラースブルク、一七六五―七一年)
わが歌に
婚禮の夜
幸福と夢
喜び
月の女神に
そら死に
河べにて
金の頸飾りに添へて
わかれ
めくら鬼
私がお前を愛して
灰色な曇つた朝
逢ふ瀨と別れ
色どられたリボンに添へて
すぐにまたリクヘンに會へる
五月の歌(なんと目ざめる)
目ざめよ、フリーデリケ
野の小薔薇
ヴェルテル時代(フランクフルト、ヴェッツラー、一七七一―七五年)
ヂプシーの歌
菫
作者
クリステル
新しいアマディス
不實な若者
ツーレの王
心の落着き失せて
ガニメート
專門家と熱情家
プロメートイス
新しい戀、新しいいのち
愛するベリンデへ
山から
悲しみの歡び
ワイマルに入りて(一七七五―八六年)
頸にかけていたハート形の金メダルに
狩人の夕べの歌
空氣と光と
リリー・シェーネマンへ
旅びとの夜の歌(空より來たりて)
憩ひなき戀ごころ
シュタイン夫人へ(あゝ、そなたの)
裁きの庭で
省察
月に寄す
いましめ
遠く離れた戀人に
漁夫
人間性の限界
水の上の靈の歌
公理
ねがひ
素氣ない娘に
千變萬化の戀人
旅びとの夜の歌(山々の頂きに)
夜の思ひ
竪琴彈き(孤獨に)
魔王
歌びと
竪琴彈き(涙と共に)
神性
ミニヨン(君や知る)
會合の問答遊びの答へ
同じ場所でのさまざまな氣持
初戀を失つて
ミニヨン(たゞあこがれを知る人ぞ)
シュタイン夫人へ(我々はどこから)
コフタの歌
イタリー旅行以後(ワイマル、一七八八―一八一三年)
訪ひ
朝の嘆き
戀人よ、御身は
甘き憂ひ
このゴンドラを
どんな娘を望むか
人の一生が
凡そ自由の使徒といふものは
王も煽動者も
熱情家は凡て
狂へる時に會ひ
鼠狩る男
花を與へるのは自然
海の靜けさ
幸ある船路
ミニヨン(語れとは)
竪琴彈き(戶每に)
フィリーネ
契つた人に
戀人のかたへ
いつも變はらなくてこそ
何故、私は
すべての階級を通じ
寶掘り
殘る思ひ
ミニヨンに
傳說
小姓と水車小屋の娘
獨り者と小川
かの一なるもの
心やさしき人々に
リーナに
いち早く來た春
思ひ違ひ
さむらひクルトの嫁とり道行き
羊飼ひの嘆きの歌
あこがれ
慰めは涙の中に
一番幸福な人は
金鍛冶屋の職人
花の挨拶
五月の歌(小麥や)
フィンランド調の歌
蒲團の長さに從つて
千匹の蠅を
耳あるものは
世の中のものは何でも
我々を最もきびしく
見出しぬ
自分のもの
スイス調の歌
會つて鳴り出でし
咏嘆の序詞
似合つた同志
西東詩篇以後(ワイマル、一八一四―三二年)
形づくれ!藝術家よ!
ひともとの蘆も
自ら勇敢に
二人の僕を
歌つたり、語つたり
好ましいものは
死せよ成れよ
五つのこと
他の五つのこと
最もよいこと
處世の掟
智慧を
我々は結局何を
安らかに寢る
ズライカ
愛の書
眞夜中に
泣かしめよ
詩作を理解せんと
星辰の如く
我々にはいろいろ
私が愚かなことを
うぐひすは久しく
ああ見上げるばかりの
シラーの頭蓋骨を眺めて
及ばざりき
薔薇の季節過ぎたる
閑寂の趣を
花婿
虔ましき願ひよ
註