戦後70年にっぽんの記憶
戦後日本の歴史的意味―刊行にあたって(橋本五郎)
I 戦後70年 あの夏
生きて帰った自分は「悪人」(五木寛之)
焦土の下町涙のち笑い(三遊亭金馬)
七夕の願いは食べ物(吉沢久子)
復員列車すがる被爆者(宮本憲一)
占領下恋しかった英語(マハティール・モハマド)
七〇年不使用幸運なだけ(リチャード・ローズ)
殺し合い「私は嫌です」(野見山暁治)
避け続けた「八・六」(張本勲)
髪が抜け貧血に苦しむ(美輪明宏)
役所一転「上司」はGHQ(奥野誠亮)
徴兵は嫌理系選ぶ(小金芳弘)
腹に銃弾はさみで摘出(宝田明)
マイクの前思考やめた(近藤富枝)
どう負けた皆知らない(半藤一利)
死の理由探し続けた(梅原猛)
創る平和日本の役割(明石康)
カミカゼ敬意の水葬(アート・アルバート)
片言英語で土産売り(津村節子)
米軍相手にバイト漬け(田沼武能)
GHQに協力軍政阻止(五百旗頭真)
にっぽんの記憶
出征
空襲
食糧
学童疎開
前線
原爆
学徒出陣
子ども
銃後の守り
戦意高揚
特攻
引き揚げ
女性
暮らし
終戦
降伏調印
占領I
占領II
占領III
II 戦後70年 伝える
敗戦の三か月前に満州入植・・・ひどすぎる(山田火砂子)
国力の限界超えた戦いなぜ強行したのか(堀江正夫)
小泉信三は息子の戦死を贖罪と受け止めた(小泉妙)
まさかの原子爆弾多くの人生を変えた(堀場雅夫)
特攻機の横で茶会「お母さん」みんな叫んだ(千玄室)
「笑顔でいてね」・・・母の言葉胸に焼け跡歩いた(海老名香葉子)
零戦から見た救い求める敵操縦士の目(原田要)
「原爆の子」折り鶴ヒロシマと真珠湾をつなぐ(佐々木雅弘)
三・一〇と三・一一記憶をつなぐ長岡花火(大林宣彦)
収容所から死者運ぶ馬車日ごとに増えた(上尾龍介)
沖縄転戦の末、一〇〇〇人の部下は一〇〇人に減った(伊東孝一)
平塚空襲の夜一メートル横を焼夷弾が突き抜けた(五代富文)
マレー半島自転車で一一〇〇キロ南下川は担いで渡った(竹花巧)
原爆が奪った初恋君思い三〇年続ける朗読劇(渡辺美佐子)
手榴弾で鍛えた肩「ボールがピューッ」(杉下茂)
III 戦後70年 語る
日本の役割熟慮の時(ヘンリー・キッシンジャー)
「富国民」路線で発展(御厨貴)
強い思いと努力で復興(稲盛和夫)
日本企業また昇る(ビル・エモット)
女性の活躍服が映す(森英恵)
女性の地位闘いの歴史(森山真弓)
築いた「信用」次世代へ(小沢征爾)
家族や地域変わった(山田洋次)
枠壊す発見へ個を尊重(利根川進)
宇宙開発で国際協力(若田光一)
IV 戦後70年 想う
耐え生きる「一人の哲学」(山折哲雄)
「あはは」の心時代を貫く(桂文珍)
タテ社会こぼれる弱者(中根千枝)
広がる東京美しき「顔」(藤森照信)
伝統忘れた日本に「怒」(ドナルド・キーン)
OS「まねしない」精神(坂村健)
日本型会社米型と競う(岩井克人)
流行歌思い出の目次(秋元康)
いつまでもトットちゃん(黒柳徹子)
官僚は日本の柱でも黒子(榊原英資)
米国の支え揺らぐ時代(吉見俊哉)
ネットの主役人じゃなきゃ(村井純)
大学に告ぐ常識を疑え(竹内洋)
世界見つめ芝居に生命力(坂東玉三郎)
欧州の難題悲観しない(ジャック・アタリ)
日本の女性立ち上がれ(スーザン・ファー)
「鉄の女」憎まれ、敬われ(ジェフリー・アーチャー)
戦争への恐怖非核の原動力(ウィリアム・ペリー)
五線譜で叫ぶ日本人の心(船村徹)
V 戦後70年 明日への視点
沖縄戦七〇年重い歴史と未来 論点スペシャル(額賀福志郎/高良倉吉/大田昌秀)
まぎれもない侵略行為 終戦70年寄稿(中曽根康弘)
国家、戦争、侵略、靖国を語る 特別インタビュー(中曽根康弘)
あとがき
特集
広島原爆/長崎原爆
新聞は戦争をどう伝えたか
敗戦への道
家族が見た八・一五(鈴木道子/阿南惟正/下荒磯篤子)
終戦ドキュメント
玉音放送一〇秒短かった
朽ちた「終戦聖断の場」
沖縄戦悲劇の三か月
証言・コメント
寺前妙子/寺田美津枝/朝長昭一郎/平野和徳
是枝裕和
佐藤卓己
波多野澄雄
福永文夫
佐伯裕子
安珠
上野千鶴子
所功/御厨貴
楠綾子
上原米子/名幸芳生/大城真順