戦後七十年の真実
まえがき
第一章 私の履歴書(序章)
大恐慌の時代に生まれる
満洲国の建国がもたらした日本国内の好景気
二・二六事件と『キング』と講談社の絵本
流行歌に見る時代の世相
配給制度が始まり、戦争への危機感が高まる
日米開戦の大本営発表に感じた興奮と爽快感
戦中でも使っていた「キングズ・クラウン・リーダーズ」
昭和十九年になると明らかに学校の雰囲気が変わってきた
第二章 終戦とは何だったのか
玉音放送を聴いても全くなかった敗戦の実感
戦争が終わっても続いた動員令で開墾作業に駆り出される
中学の授業が再開され、生涯の恩師・佐藤順太先生と出会う
日本人のインディアン化を目指したアメリカの長期占領計画
サンフランシスコ講和条約成立の背景にあったマッカーサー証言
昭和二十七年にマッカーサー証言が報じられていたら戦後史は変わっていた
今にまで尾を引く単独講和派と全面講和派の対立
戦後の闇マーケットで大儲けした在日コリアンの支持を受けていた社会党
世界史上初めて開かれた東南アジアサミットであった「大東亜会議」
果たして日本は侵略をしたのか―①侵略戦争の定義
果たして日本は侵略をしたのか―②満洲に安定をもたらした満洲国の建国
果たして日本は侵略をしたのか―③英米ソの思惑によって泥沼化した支那事変
「勝てる戦争に負けた」という見方もできる先の大戦
第三章 終戦後、何がどう変わったのか
占領政策基本法としてつくられた日本国憲法
日本人の手に憲法を取り戻すために必要な明治憲法への回帰
二十万人以上が引っかかった恐怖の公職追放令
日本の歴史を奪うための先兵となった左翼知識人
GHQが天皇の存続を許した理由はどこにあったのか
神話が現代まで続いている世界唯一の国
日本の虹を見るとは「皇室がいかに見えるか」ということである
敗戦は日本の五度目の国体の変化ととらえることができる
戦後の日本を大きく変え、多くの禍根を残した家制度の破壊
第四章 主権回復後の日本―冷戦と安保条約
日本が受諾したのは東京裁判そのものではなく、その諸判決である
アメリカ人の弁護士も首を傾げることばかりだった東京裁判
サンフランシスコ講和条約ではなく東京裁判に従った外務省への疑念
社会主義のダメさ加減を身にしみて知った留学時代
「岸首相を励ます会」をつくって改定安保条約に賛成する
第五章 高度経済成長と東京オリンピック
「所得倍増」のスローガンで国民の目を政治から経済へ向けた池田内閣
自由貿易体制下であれば絶対の強みを発揮する日本の底力
日本の経済成長を支えた石油と、画期的な発明であったコンビナートの建設
昔も今もエネルギーの安定供給は日本の絶対的生命線
福島原発事故に見る二つの不思議と日本独立反対派の扇動
インフラ整備に大きな役割を果たした東京オリンピックの開催
女性を家庭から解放した電化製品とファミリーレストラン
第六章 冷戦の終結と失われた二十年
ソ連は経済から崩壊することを予言したハイエク先生
ソ連の誕生と崩壊が日本にもたらした大きな影響
左翼思想に代わって世界を支配し、グローバリズムの恩恵を蒙ったユダヤ人
大蔵省の愚策によって引き起こされたバブルの崩壊と失われた二十年
安倍政権になってようやく正常化しつつある歴史教科書
「従軍慰安婦」「女子挺身隊」……虚報を流し続けた朝日新聞の大罪
第七章 残された課題
恐れるべきは少子化ではなく「孫ゼロ化」
未婚化の原因と解消の手立てを考える
あまりにも危険な移民政策
火力や原子力に代わる新エネルギーは簡単には生まれない
アメリカが日本を切り捨てる可能性も全くない話ではない
中国の標的は日本であると考えないわけにはいかない
快適便利な生活を長く続けるための三条件―軍事・エネルギー・食糧
これから反グローバリズムの潮流が必ず生まれてくる
あとがき―戦後七十年、歴史の振り子は今どこにあるのか
巻末資料