少国民の錬成と学徒義勇隊
はじめに
第一部 戦時下の教育改革(都築亨)
序説
第一章 教育審議会の改革路線と国民学校の教育
一、昭和初期の教育改革の動向
二、国民高等学校の構想と青年学校
三、”国体明徴”決議と義務教育八年制
四、国民学校の成立
第二章 中等教育段階における教育改革
一、中等教育の改革
二、青年学校の義務化と女子青年学校
三、師範学校の昇格と女子高等学校制度の検討
四、戦時下教育改革の理念と現実
参考文献
第二部 戦争の激化と教育の崩壊
第一章 学徒動員 愛知県を中心に
一、学徒動員の開始
二、愛知、東海地方の学徒動員の実態
第二章 『学徒義勇隊』特別基幹訓練 豊橋陸軍予備士官学校における学徒義勇隊基幹訓練
一、「学徒義勇隊」とは
二、「学徒義勇隊基幹訓練」と私の体験
第三章 回想・学童疎開と外地からの引揚げ
一、学童疎開
疎開先から脱走した男の子たち(笹野英子)
食べものをさがす子どもの知恵(伊藤松郎/可児利雄/下山幸重)
蚤取り大会もあった(加藤勇)
戦時の食生活 ある地方都市での事情(筒井延宏)
二、学童疎開の回想
学童疎開の思い出(山口淳子)
集団疎開を避け縁故疎開を(西脇孟)
帰りたい一心で、疎開先から(河合百合子)
子供たちに伝えたい あの戦争を(竹尾真弓)
叔母の涙(大野知里)
三、外地からの引揚げの旅・そして再訪
私の昭和二十年 北京の思い出(中川美也子)
引き揚げの旅(天野公子)
待ってくれた家(大橋路代)
第三部 フィリッピン戦場の過客(高橋佐太一)
第一章 フィリッピン戦線の俘虜たち
一、フィリッピン俘虜収容所へ
二、オードネル俘虜収容所にて
三、カバナツアンから朝鮮への出向
四、最前線の日々とその思い出
五、再びカバナツアン米軍俘虜収容所へ
第二章 インチカクの過客
一、バギオ市への撤退
二、インチカク村へ
三、インチカクの日々
四、降伏、そして俘虜生活
五、帰国
あとがき