図書アルミニウム ガイシ000059957

アルミニウム外史 上巻

サブタイトル1~10
戦争とアルミニウム
編著者名
清水 啓 著
出版者
カロス出版
出版年月
2002年(平成14年)4月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
450p
ISBN
4874320112
NDC(分類)
565
請求記号
565/Sh49/1
保管場所
閉架一般
内容注記
文献あり
和書
目次

第一章 アルミニウムが戦争を変えた
全金属航空機の登場 戦争がアルミニウムの最大顧客 第一次世界大戦前後
 
第二章 飛行機がなくては戦えぬ
戦争のためのアルミニウム 世界一のアルミニウム生産 総統閣下のアルミニウム 国王陛下のスピットファイアー メッサーシュミットの登場 ドイツ空軍機の生産革命 アルバート・シュペールについて 天皇の国の戦う航空機 住友アルミニウムの戦い
 
第三章 日米総戦力とアルミニウム
国家総戦力 日本の開戦が英国を救った 米国のアルミニウム産業、全軍需の二五% B29の誕生と天皇の国の敗北
 
第四章 戦争はアルコアの独占を止めた
米国の戦時物流動員 アルミニウムの戦時動員、アルコアの抵抗 アルコア独占の危機 アルコア独占の最初の綻び 独禁法との長い、うんざりする戦い
 
第五章 アルキャンと戦争
欧州からの軍需がアルキャンを大きくした アルコアの誤算 国営アルミニウム製錬 アルキャンの戦争太り 豊富な水力電気が拡張を可能にした
 
第六章 日本のアルミニウム産業の出発
黎明期のアルミニウム製錬 アルミニウム製錬胎動期、古河の役割 日本アルミニウム・シンジケート 戦争と国家指導のアルミニウム 軽金属統制会、官の産業間接支配 住友とアルミニウム 住友とアルコア 住友のアルミナ生産と製錬への進出 住友の垂直統合の失敗 
統制経済下のアルミニウム 重要軍需物資に指定 昭和電工のアルミニウム 電力事情 森コンツェルンか鈴木コンツェルンか 森矗昶のアルミナ、製錬の見切り発車 石原産業が森矗昶の窮状を救う 新生・昭和電工と森の退陣
 
第七章 拡大する日本経済
世界的な軍拡競争を反映 石原広一郎の回想 森廣蔵の果たした役割 森矗昶の国家観
 
第八章 ジュラルミン物語
ウィーン世紀末とアルミニウム ツェッペリン伯とアルミニウム骨材 飛行船によるロンドン空襲 ツェッペリン飛行船とジュラルミン ジュラルミンとアルコア 海軍とアルコア アルコア自身のジュラルミン シェナンドアー号の成功 ジュラルミンの日本での発祥 住友伸銅と
ジュラルミン 古河電工とジュラルミン 陸海軍の確執 リンドバーグがアメリカ国民に与えた勇気 リンドバーグの成功がアルコアを変えた アルコアの加工技術
 
第九章 外地におけるアルミニウム産業
アルミニウム製錬の正統 佐々木次郎の証言 有森毅と満軽 高橋本枝と上島清蔵 アルミニウム製錬成功の四条件 高橋本枝の製錬哲学 日本アルミ見られる資本と経営の分離 技術の壁 ふたたび高橋本枝と上島清蔵
 
第十章 日本軽金属株式会社
宝塚とアルミニウム 電力国営 電力国営について森矗昶の微妙な立場 日発の発足と小林の新資本主義 小林と古河財閥の握手 古河の経営哲学 小林一三の商工大臣就任 アサハン計画とビンタン計画の発端 小林と岸信介の争鳴 アサハン計画とビンタン計画の挫折
 
第十一章 満州と朝鮮におけるアルミニウム産業
高松宮とアルミニウム 満州軽金属のはじまり アルミナの生産原価 満州軽金属の生産開始 ロシア、日本、満州そして満鉄 宮崎正義と石原莞爾 満鉄経済調査会 ソ連革命と満州 二キ三スケ時代 石原莞爾の満州復帰 朝鮮は隣邦ではなかった 陸海軍の異なる仮想敵国 
加藤友三郎の良識 軍需省統制下のアルミニウム産業 アルミニウム産業の最後の拠り所 鴨緑江流域の水源 世界的水準であった水豊ダム 満鉄事件と企画院グループ事件
 
第十二章 戦争が終わって
戦争と資本主義 第二次大戦はパックス・アメリカーナを確定した 戦時余剰財産とアルコア 怒り狂うデイヴィス会長 アルコアの妥協 アルミニウム産業は独占から寡占へ アルミニウム産業の明るい将来と新しいアルコア 水差し一杯分のドライ・マティーニとデイヴィス会長 
日本占領 アルミニウム産業と賠償 トルーマン政権とマッカーサーの対立 初期の賠償政策と占領 財閥解体 ワシントンと東京の確執にもかかわらず占領政策は実行された 東西緊張と占領政策の変化 賠償問題の終焉 集中排除法の挫折 トルーマン大統領の九ヶ条と
ドッジ・ライン ドッジ・ライン政策下のアルミニウム産業 朝鮮戦争前夜
 
第十三章 朝鮮戦争、世界のアルミニウムを変える
仁川上陸作戦と立花金属工業 マッカーサー元帥と仁川上陸作戦 停戦 三八度線の起源 朝鮮戦争の発端 日本の得たもの 産業別に見る 日本軽金属の前途を決めた朝鮮戦争 米ソ直接対決 ジェット機開発の先駆者はドイツと英国 ドイツのジェット機技術が米国を助けた 
ジェット機が特殊合金を生んだ 米ソが鎬を削ったドイツのもう一つの技術 アルコア技術陣の移動 ふたたび朝鮮戦線へ 中共軍の介入 国家非常事態宣言 朝鮮戦争とアルミニウム需要の拡大
 
第十四章 冷戦とアルミニウム
アルミニウムの国家買付け 寡占の促進 ハーベイと日本軽金属、住友化学 ノックス判事判決 冷戦とアルミニウム エネルギーの意味するもの
 
第十五章 プロメテウスの火
サブジェクト・ツウ(Subject to) 東畑精一とアルコア 東畑とアルコアの進歩独占 中山伊知郎と物価安定 二つの十字架 プロメテウスの火
 
終章 嘆きはやまず
ヘレン・ミアーズ 日本は米国の鏡 リットン報告(V.A.G.R. Lytton Report) 秋津野を人のかくれば朝撒きし君が思ほえて嘆きはやまず
参考文献