戦争をした国
刊行にあたって(建石繁明)
凡例
I 外地での戦争体験
初告白「私は七三一部隊員だった」(飯田市・胡桃沢正邦)(聞き手・久保田昇)
脅されても七三一部隊の真実を伝える(長野市・越定男)
中国人民への尋問と刺突(しとつ)(辰野町・小沢又蔵)
衛生兵が見た戦争のむごたらしさ(松本市・秋山芳通)
みんな「母ちゃん」と呟いて死んでいった(佐久市・若月俊一)
トラック島の敗残兵(中野市・田中源造)
特攻隊員は飛行機を操縦するロボット(松本市・丸山重雄)
満州開拓で指導的役割を果たした父の悔恨(かいこん)(木曽町・小川晴男)
引き揚げの中で見た人間の本質(飯田市・矢澤姈)
開拓団での根こそぎ召集からシベリア抑留へ(飯田市・小木曽弘司)
中国残留婦人として生きて(木曽町・斉藤さと志)
満蒙開拓青少年義勇軍として(木曽町・原今朝松)
少年たちはなぜ勇んで義勇軍に志願したのか(伊那市・宮下慶正)
「間違いだった」では済まない義勇軍送出(伊那市・三沢豊)
義勇軍から北支(ほくし)部隊の〝鬼〟になる(上田市・小林英次郎)
8月16日、集団自決の危機を逃れて(伊那市・串原喜代枝)
満州引き揚げと苦いリンゴの味(上田市・竹内みさお)
寒さと飢えのシベリア抑留(上田市・依田一)
II 内地での戦争体験
知られざる最後の特攻隊「人間機雷伏龍(ふくりゅう)」(須坂市・清水和郎)
戦争末期におけるゼロ戦の空輸任務(上田市・加藤荘次郎)
海軍工廠(こうしょう)の「大東亜戦争勝ち抜き棒」(木曽町・渡沢誠)
兄2人が戦死の中で特攻の出撃命令を待つ(東御市・内山昭司)
特攻隊の兄、上原良司の思い出(安曇野市・上原清子)
「貧しい心」をたたき込まれた海軍予科練生(上田市・松本務)
軍国少年の憧れ(木曽町・松岡英吾)
戦力差歴然の中での「防空監視硝(かんししょう)」(木曽町・石橋博)
沖縄空襲での逃避行(長野市・親里千津子)
看護婦から見たB29の無差別爆撃(木曽町・松尾かず江)
長野空襲で戦闘に加わった農民(長野市・小池与一)
被爆者として援護法と反核・反戦を訴える(松本市・前座良明)
被爆しながら修羅場の救護活動(箕輪町・赤沼実)
広い校庭一面に寝かされた被爆者がほぼ全滅(飯島町・小林正巳)
満島俘虜(みつしまふりょ)収容所とBC級戦犯裁判の理不尽(飯田市・北沢小太郎)
反戦運動「伊那中事件」と現代(伊那市・小坂光春)
二・四事件から義勇軍送出に至る教育の劣化(飯田市・今村波子)
戦争中の青春時代(木曽町・沢田美世子)
あの日16歳(佐久市・佐々木都)
大日本帝国の小学校教科書からみた戦争と教育(松本市・小柴昌子)
いまの時代が、あの時代になってきた(松本市・手塚英男)
解題「勇気と使命感に満ちた39の証言」(編集委員・大日方悦夫)
I 満州が生んだ悲劇/II 特攻・空襲・被爆の惨劇
<資料> ポツダム宣言/パリ不戦条約/国際連合憲章/日本国憲法/近代日本(長野県)とアジア・太平洋戦争関連年表
あとがき