図書ソマン コッキョウ ジュウゴサイ ノ ナツ000059896

ソ満国境15歳の夏

サブタイトル1~10
編著者名
田原 和夫 著
出版者
築地書館
出版年月
1998年(平成10年)8月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
301p
ISBN
9784806755647
NDC(分類)
916
請求記号
916/Ta82
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

はじめに
第1章 前線
動員命令/出発/最前線/東寧(とうねい)報国農場/「天地根元造り」隊舎/なぜ東寧に/小川教官の記憶/戦車濠の設営/大八車で教練/三岔口(サンチャコウ)の廃墟見学/綏芬河(すいふんが)/雨の日の授業/延期された帰還期日/動員延期の背景/東寧地区における
軍の配備・義勇隊、開拓団の配置
 
第2章 開戦
前兆/砲撃/脱出の指示/すでに発車していた避難列車/関東軍の東部国境防衛計画/日ソ開戦/独混第一三二旅団の転進/徹夜の行軍/〝列車はあった〟/脱水症状の窮地/先発隊、道河(どうが)橋に/本隊、道河駅に/大堿厰(だいかんしょう)橋の戦闘
 
第3章 無差別攻撃下の五日間
敵戦車隊と鉢合わせ/森林地帯/斎藤教官神隠し/誘導は謀略だった?/万才峠を越える/睡魔/大堿厰
 
第4章 敗戦
先発隊、大堿厰を出発/福井支隊、輜重隊幕営地をへて後馬厰(こうばしょう)へ/青柳支隊、輜重隊幕営地着/本隊、大堿厰を出発/自動車道路/青柳支隊、石頭(せきとう)へ/大鳥居伍長の乾パン/青柳支隊、東京城(とんきんじょう)へ/関東軍の降伏/本隊、
後馬厰をへて石頭着/〝何のための戦争だったのか〟/本隊、非常呼集で東京城へ/青柳支隊、鏡泊湖から敦化(とんか)へ/南湖頭を去る/藤田、田口、新京(しんきょう)に帰還
 
第5章 捕虜
ソ連軍機械化部隊、東京城入城/旧守備隊兵営/武装解除/ソ連の北海道占領計画/捕虜シベリア移送/青柳支隊、官地(かんち)をへて敦化着/夜行列車の通過/「カネハカネネェ」/青柳支隊、新京に帰還
 
第6章 開拓団跡地
シベリア送りの捕虜収容所/安達の入院/点呼/久田見開拓団の入植と消滅/惨苦の逃避行/棄民/陸軍の独善的感覚
 
第7章 収容所生活
畑の中の臨時収容所/寧安(ねいあん)義勇隊/松尾の入院/斎藤教官、連行される/ジャガイモ掘り/東京城収容所(開拓会館跡)に移る/勃利(ぼつり)義勇隊/収容所の給食/兵隊の死/蒸気機関車が通過した/主導権は義勇隊に/ドラム缶の露天風呂/使役/地元公安官による
監視体制に/〝カンホージ〟/脱柵/Yの失踪/田原(節)、松田が収容所を脱出/衰弱/越冬準備/北進か南下か/解放証明書/解放!/停戦後の大堿厰の動向
 
第8章 帰途
石頭村民のお世話に/農家の家庭料理/還暦に報恩の旅/足止め/恐怖の徹夜行軍/牡丹江(ぼたんこう)市/日本軍将校捕虜収容所/駅舎で待機、一路ハルビンへ/満鉄の終焉/中ソ友好同盟条約/無蓋貨車/ガリ版刷りの「日本字新聞」/ハルビン
 
第9章 生還
新京駅/道草/妹の記憶/流れ解散
 
第10章 救出隊
護照(パスポート)/救出隊編成/野辺父君の参加/収容所に残された衰弱者たち/四人の生還ならず/斎藤教官が帰還
 
終章 故郷喪失
私と広島一中とピカドンと/引揚げ
参考文献
あとがき