昭和陸軍全史 3
プロローグ―第二次世界大戦の開始と武藤章陸軍省軍務局長の就任 ―「総合国策十年計画」の策定
第一章 ドイツの西方攻勢と南方武力進出の衝動
「時局処理要綱」―好機南方武力行使方針
武藤軍務局長の国防国家論―「大東亜生存圏」構想
第二章 第二次近衛内閣と日独伊三国同盟の締結
対英軍事同盟から対英米軍事同盟へ
三国同盟と対ソ国交調整
北部仏印進駐とアメリカの対日経済制裁
第三章 田中新一参謀本部作戦部長の登場と日英米関係の展開
漸進的段階的南進方針―「対仏印・泰(タイ)施策要綱」
「対南方施策要綱」の策定とアメリカ政府の動向 ―英米可分から英米不可分へ
第四章 日ソ中立条約と日米諒解案
独ソ関係の緊張と日ソ中立条約の成立
独ソ開戦確実情報への対応とナチス・ドイツ
日米諒解案の到着と日米交渉の開始
第五章 独ソ戦の衝撃
独ソ戦対応をめぐる武藤と田中の対立
「帝国国策要綱」の策定―南進と北進
対ソ開戦準備と南部仏印武力進駐方針 ―「関特演」と「南方施策促進に関する件」
第六章 南部仏印進駐と対日全面禁輪
南部仏印進駐をめぐるさまざまな思惑―北方か南方か
資産凍結から全面禁輸へ―ルーズベルト政権の対日姿勢
第七章 日米交渉と戦争決意
日米首脳会談への期待
「帝国国策遂行要領」の策定―対米英蘭戦争決意
対米交渉条件をめぐる対立―三国同盟と中国駐兵
第八章 東条英機内閣の成立と国策再検討
第三次近衛内閣の退陣
「帝国国策遂行要領」の白紙還元
対米最終提案決定―甲案と乙案
第九章 日米開戦
暫定協定案とハル・ノート
武藤・田中の戦略構想とその対立
戦争指導方針と戦争終結の見通し ―「対米英蘭戦争指導要綱」と「戦争終末促進に関する腹案」
終章 敗戦―昭和陸軍の消滅
『昭和陸軍全史』(全三巻)後記
略年表
参考文献
あとがき
総人名索引