彷徨える英霊たち
- サブタイトル
- 戦争の怪異譚 中公文庫
- 編著者名
- 田村 洋三 著
- 出版者
- 中央公論新社
- 出版年月
- 2015年(平成27年)7月
- 大きさ(縦×横)cm
- 16×
- ページ
- 319p
- ISBN
- 9784122061491
- NDC(分類)
- 210.75
- 請求記号
- 210.75/Ta82
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき
第1章 亡霊部隊の帰還
うだる北国の軍都/闇夜に浮かぶ軍旗と隊列
魂魄、兵営に消ゆ/中学生も見た
怪しい話ぞくぞく/夢枕しきり
動かぬ証拠も/不思議な出会い
現在に続く啓示
第2章 ガダルカナルの怨念
遥かなる戦場/敵情判断を誤る
天国から地獄へ/行軍即捜索即戦闘
奔流のような敵弾/空から降る遺体
一木支隊全滅/遺品整理でも不思議な話
「参謀」ならぬ「無謀」/太平洋を彷徨する魂
第3章 「餓島慰霊の旅」での怪談
戦没者二世が案内した旅/たゆみない鎮魂
消えたお供えの水/夜を徹しての水温
現地でも軍靴の響き/夫が知らせた戦死日
在留邦人も不思議な体験
第4章 ニューギニアからの遺言
二度、棄てられた父/引き裂かれた父の実父母
「くりまん」と「やまかん」/優しい父との別れ
不吉な夢が的中/身を削る母の苦闘
霊媒が告げた戦場の父/第二の餓島―ニューギニア
三〇年ぶりに知る父の最期/山関家の跡取りを
第5章 ムンダの奇跡
大正人の心意気/カートホイール(車輪)作戦の渦中へ
死を覚悟していた父/虫の知らせ相次ぐ
奇跡を呼ぶ周到な旅支度/念願のムンダへ
父の署名入り飯盒を発見/父の命日に、今度は遺骨
とどめの奇跡
第6章 頭が痛いブーゲンビル・墓島
置き去りの悲劇/兄よ、生きて還れ!
頭痛が知らせた戦死/三五年ぶりに聞く兄の最期
躍る火の玉
第7章 ミレーの呼び声
醤油屋のハーモニカ三兄弟/南海の孤島へ
絶海に孤立/聞こえた兄の声
第8章 父をたずねて三〇〇万キロ
慰霊四八年の足跡/一人残った幼い墓守
航空会社に就職、ニューギニアへ/四重苦の死の彷徨
三三回忌に届いた誘い/PNG航空移籍へ奇跡の連鎖
極東支社長の苦闘/「太平洋戦史館」をめぐる不思議
草の根の力、国を動かす
第9章 イリアンへ花嫁人形
招待旅行で慰霊も/独身で逝った兄さの花嫁に
人形は嫁っこにそっくり/〝学ばざる軍隊〟の集約
嫁ぎ先決まる
第10章 フィリピン・悲島の人魂
どの戦域より多い戦没者/㋹特攻艇要員の少年船舶兵
虐殺の応酬/特攻から斬り込みへ
ただ一人、生き残る/ついて来た火の玉
崖下の風葬/在留邦人の墓場
戦友の御霊に守られ
第11章 幻影乗せた慰霊船
沖へ行きたし/台風がもたらした夫の遺骨
三三回忌に香港陸病院詣で/椎葉村の不思議かごと
バシー海峡の幻/ずぶ濡れで還った妹
第12章 硫黄島奇々怪々
頬に産毛の少年水兵/母の枕辺に別れの挨拶
杜撰極まる戦死公報/「弾丸尽キ水涸レ」
「散るぞ悲しき」/死ぬも生きるも地獄
戦後の怪奇現象序章/精霊現象、後を絶たず
裏付け証言と心霊写真/天皇陛下の返歌で鎮もる
第13章 沖縄夢幻
伊江島でも軍靴の響き/沖縄防衛作戦も失敗
乙女も散った伊江島の悲劇/沖縄の島守・島田叡知事
観音像の首折れる/不朽の電文「沖縄県民欺ク戦ヘリ」
大田實・海軍少将の呼び声
第14章 原爆死の兄、還る
のんびりしていた京城/幸せの絶頂から一転
不穏になった京城/八月十五日の京城
仏壇に消えた兄/さらば京城
命日はやはり、あの日
主な参考文献
あとがき
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