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大日本帝国最後の四か月

サブタイトル1~10
終戦内閣“懐刀”の証言
編著者名
迫水 久常 著者
出版者
河出書房新社
出版年月
2015年(平成27年)7月
大きさ(縦×横)cm
15×
ページ
317p
ISBN
9784309413877
NDC(分類)
210.75
請求記号
210.75/Sa43
保管場所
閉架一般
内容注記
1973年オリエント書房刊の文庫化
和書
目次

第1章 踏み出した終戦への第一歩
陛下終戦の意図を表明される
国力の調査を命じた鈴木首相
極秘に付された調査結果
戦争指導の基本大綱決まる
第一回のご前会議開かれる
広田元総理がソ連大使に接触

第2章 鈴木終戦内閣ついに成立
内閣を投出した小磯国昭大将
鈴木貫太郎固辞して受けず
卿に組閣を命じるとのお言葉
岡田啓介組閣本部へ飛ぶ
阿南入閣に対する陸軍の三条件
海相留任を強引に決める
東京駅でつかまえた豊田貞次郎
東郷茂徳ついに外相を引受ける
皇太后涙ながらに首相を励まさる
調子の高かった首相談話
昭和十八年夏のできごと
あわただしくなった重臣連の動き

第3章 陸海軍首脳と議会への対策
不仲の陸海軍をまとめる
体験談で説得に乗出した首相
大きな意味をもつ首相の説示
第八十七臨時帝国議会開かれる
問題になった太平洋の思い出
最悪の事態に追いこまれた議会
首相不本意ながら前言を取消す
米内海相辞意をほのめかす

第4章 日本を取巻く内外の情勢
最後の決戦を挑んだ連合艦隊
沖縄守備軍ついに全滅す
ドイツ屈伏後の措置要綱決まる
大きなショックを受けた閣僚たち
皇居炎上に涙を流した首相
決まっていたソ連の対日戦参加
ソ連への特使派遣を決める
回答をはぐらかすソ連首脳部
内閣を動揺させた国民義勇隊問題
総理のはかりごとの深さ
兵器は残っていなかった
ポツダム宣言の全文発表さる

第5章 興亡を賭けた八日間
原子爆弾広島市に投下さる
太田文相総辞職論を持ち出す
胸に突き刺さる陛下のお言葉
ポツダム宣言受諾の準備成る
なかなかこない連合国側の返事
問題になったサブジェクット・ツー
阿南陸相の腹芸に感激する
東郷外相再照会論を蹴る
海外向け放送に怒った将校たち
苦心した両総長の花押

第6章 最後のご前会議
みんなが泣いた陛下のお言葉
堪えがたきを耐えよう
終戦詔書の草案をつくる
改められた詔書の字句
時運派の政治家にはなるな
いとま乞いにきた阿南陸相
陛下マイクの前に立たれる

第7章 ついに実現した終戦
公式の終戦は八月十四日午後十一時
機関銃の音で起こされる
皇居で録音盤争奪事件起こる
すべてが終わったあとの脱力感
最後の仕事の放送原稿を書く
軍に追われたさすらいの日々

あとがき
解説「革新官僚」迫水久常の戦中と戦後-
悠久なる国家を求めて(片山杜秀)