消された朝鮮人強制連行の記録
口絵
まえがき
〔解説〕
第一章 植民地支配
朝鮮総督府(元総督府官房情報課・兼検閲課庶務係長・綿貫正三)
三・一朝鮮独立運動(元教師・全羅北道任実郡只沙面・崔龍鎬)
不敬(元教師・慶尚北道安東市・李源愛)
第二章 露天掘り坑夫―貝島鉱業所
露天掘り(元大之浦炭鉱第七坑労務係・入江勇次郎)
謝恩碑(元大之浦炭鉱第七坑朝鮮人納屋頭領夫人・崔順徳)
警官が射殺(元大之浦炭鉱第七坑・李判奎)
第三章 流浪―貝島鉱業所
訓練(元大之浦炭鉱第三坑々内係・桂巧)
朝鮮人寮長(元大之浦炭鉱第三坑労務係・沈鶴鎮)
朝鮮―北海道―筑豊(元大辻炭鉱・金亨坤)
強制貯金反対(元大辻炭鉱・呉鶴伊)
オモニのところに帰りたい(元大之浦炭鉱第二坑・蔡朝子)
第四章 暴動―古河鉱業所
虐殺と原爆(元大峰炭鉱労務係・井手清美)
軍隊出動(元筑豊鉱山地帯特別警備部隊長・寺尾章)
手錠(元峰地炭鉱労務係・岩田鹿雄)
第五章 同胞管理―豊州炭鉱古長鉱業所
便所の落とし子(元古長鉱業所労務係・其田信義)
労務は嫌だ(元古長鉱業所労務係・安元錫)
一億総火の玉(元古長鉱業所労務課長・大場重治)
朝鮮募集(元古長鉱業所労務主任・小松一馬)
父の身代わりに(元古長鉱業所・朴五龍)
第六章 ノレカラクの歌―豊州炭鉱上田鉱業所
至上命令(元上田鉱業所坑長・坂田九十百)
天皇の赤子(元上田鉱業所労務課長・藤本利雄)
地獄絵図(元上田鉱業所・安龍漢)
特高警察(元田川警察署特高主任・満生重太郎)
第七章 無言の帰国―三井鉱業所
逃亡援助(元山野鉱業所漆生炭鉱坑内係・大坪金章)
チチシススグカエレ(元山野鉱業所漆生炭鉱・廉燦淳)
遺骨送還(元田川鉱業所第三坑労務係・博田倍男)
憲兵(元田川鉱業所第四坑々内係・丸山正憲)
第八章 奴隷船―大正鉱業所
三十数回目の強制連行(元中鶴炭鉱労務係・竹原三二)
留置場(元中鶴炭鉱労務係・趙永熙)
第九章 ゼネスト決行―麻生鉱業所
隊長(元赤坂炭鉱朝鮮人隊長・黄学成)
麻生朝鮮人争議(元日本石炭坑夫組合主事・宮崎太郎)
権力(元飯塚警察署特高主任・柿山重春)
第十章 太陽が消えた―麻生鉱業所
お母さん、痛いよ(元赤坂炭鉱・張遜鳴)
潜在失業者調査(元麻生鉱業所労務係・野見山魏)
失明(元赤坂炭鉱・金哲発)
請願巡査(元赤坂駐在所巡査・松藤要吉)
ナオラ!(元赤坂炭鉱・文有烈)
寺と遺骨(元下三緒炭鉱勤労報国隊・古賀博演)
キン玉事件(元赤坂炭鉱労務係・持田次男)
朝鮮征伐じゃ(元観光寺住職・中村義幹)
第十一章 樺太転換坑夫―日炭遠賀鉱業所・古河鉱業所
軍需管理官(元日本鉱業労務係・軍需管理官・伊藤栄一)
労働力不足(元高松炭鉱労務係長・穂積隆重)
第二次強制連行(元樺太名好炭鉱・目尾炭鉱・徐大錫)
第十二章 朝鮮人狩り―日炭遠賀鉱業所
鉱業報国会(元福岡鉱山監督局・元高松炭鉱福利課・長田信俊)
募集地図(元高松炭鉱第一坑労務係長・野村勇)
朝鮮巡査(元朝鮮巡査・高松炭鉱第三坑労務係・宮司照吉)
第十三章 抵抗運動―日炭遠賀鉱業所
引率隊長(元高松炭鉱第二坑・沈石万)
〝三多の島〟済州島(元高松炭鉱第一坑・金昌淳)
ストライキ(元高松炭鉱第一坑・姜雲基)
第十四章 労務管理―日炭遠賀鉱業所
共安隊(元高松炭鉱第二坑共安隊長・労務係・伊藤秋蔵)
舎監(元高松炭鉱第二・第三坑労務係・水上敏英)
区長(元高松炭鉱第一坑労務係・中園信敬)
二年満期(元高松炭鉱第二坑労務係・新川昌隆)
第十五章 妻たちにとっての強制連行―日炭遠賀鉱業所
タコ部屋(北海道帯広市・蔡鴻哲)
夫の帰りを待つ妻(慶尚北道安東郡安東邑・鄭学南)
この声聞こえるか(北九州市・趙金順)
第十六章 はるかなる海峡
興安丸(元興安丸ボイラーマン・中村清熊)
釜山支局(元朝日新聞記者・小川保雄)
協和会手帳(元住友鉱業所忠隈炭鉱・姜九声)
徴用令(元海軍徴用工引率者・東喬)
在韓日本人妻(全羅北道淳昌郡淳昌邑・中村フジヱ)
朝鮮寺〝慶尚院〟(慶尚院住職・崔龍洛)
謝罪の碑(元山口県労務報国会動員部長・吉田清治)
資料
朝鮮人内地移入斡旋要綱(朝鮮総督府)
あとがき