日米開戦の正体
- サブタイトル
- なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか
- 編著者名
- 孫崎 享 著
- 出版者
- 祥伝社
- 出版年月
- 2015年(平成27年)5月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 510p
- ISBN
- 9784396615215
- NDC(分類)
- 210.75
- 請求記号
- 210.75/Ma29
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 年表あり 索引あり
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに 日本は今、「あのとき」と同じ歴史的曲がり角にいます
序章 なぜ今、真珠湾への道を振り返るのか
歴史上最大の愚挙/今の日本に当てはまる「真珠湾攻撃への道」/なぜ私たちは時の政権に騙されるのか/ライシャワーの指摘「権威に弱い日本人」
第一章 真珠湾攻撃を始めたかったのは、誰なのか?
戦争に反対し三井物産社長を辞した石田禮助/石原莞爾「負けますな」/真珠湾攻撃の日のチャーチルの見解/ルーズベルト「米国が攻撃される必要がある」/海軍中枢の開戦反対を無視した永野軍令部総長/外務省はなぜ沈黙していたのか/マスコミの功罪
第二章 真珠湾攻撃への一五九日間
真珠湾攻撃への流れ/ターニングポイントは南部仏印進駐/近衛文麿が恐れていたもの/米国のシナリオ/大西洋憲章/米国専門家が不在の参謀本部/九月六日、御前の決定/荻外荘での五相/誰が東條を推したのか/海軍内部の反対/ハル・ノート/十二月一日、
最後の御前会議
第三章 真珠湾への道は日露戦争での〝勝利〟から始まっています
夏目漱石が『それから』で書いたこと/軟弱外交か強硬外交か/ルーズベルト演説「日本の陰謀は真珠湾の五〇年前に始まっていた」/国債費と軍事費が国家予算の六〇%に/満州をめぐる伊藤博文と児玉源太郎の対立/桂・ハリマン協定/「国防方針」と「オレンジ計画」/
日露戦争後の社会と軍独走へ
第四章 進みはじめた真珠湾への道―日露戦争後から柳条湖事件直前まで
「満鉄っていったい何をするんだい」/中国の目覚め「辛亥革命」/英国は日本の参戦を控えるよう求めていた/対華二十一カ条の要求/石井・ランシング協定破棄に残る火種/ワシントン軍縮会議/第二次奉直戦争と張作霖/郭松齢事件と出兵/「幣原協調外交」対「田中積極外交」
/東方会議/ロンドン軍縮会議
第五章 日本軍、中国への軍事介入を始める
張作霖爆殺事件/裁かれなかった犯人/柳条湖事件をめぐる当事者たちの声/軍の支配か傀儡か/満州事変はなぜ起こったのか/軍部を支援する新聞/錦州爆撃/昭和恐慌と軍のファッショ化/桜会とクーデター/血盟団/関東軍への昭和天皇勅語/協調路線の終焉/満州国建国/
犬養首相暗殺/「焦土外交」/日満議定書/リットン調査報告書/熱河作戦と天皇/皇道派と統制派/二・二六事件/蔣介石の国共合作/英国の動き/日独防共協定
第六章 日中戦争突入、三国同盟、そして米国との対決へ
一発の銃声から始まった/盧溝橋事件から日中戦争へ/第二次上海事変。そして「北支事変」から「支那事変」へ/第二次国共合作/三国同盟への米国の警戒/ドイツ快進撃と枢軸派/米内光政内閣倒れる/三国同盟反対派の更迭/そのとき近衛は何を考えていたのか
第七章 米国の対日政策
米国はどのように日本を真珠湾攻撃へ誘導したのか/「戦争とはゆかぬ方法」で/独ソ不可侵条約/グルー大使の電報「日本の軍部は真珠湾を攻撃する」/米国内に強まる日本批判
第八章 真珠湾への道に反対を唱えていた人たち
一貫して反対した石橋湛山/矢内原忠雄/横田喜三郎/馬場恒吾/清沢洌/ほとんどの文学者は戦争協力に組み込まれた/亀井勝一郎/中島健蔵/与謝野鉄幹/三好達治と吉川英治/北原白秋と佐藤春夫/斉藤茂吉/山岡荘八と川端康成/太宰治/坂口安吾/当時の空気
第九章 人々は真珠湾攻撃の道に何を学び、何を問題点と見たのか
軍関係者―「大東亜戦争戦訓調査資料 一般所見」に見る敗因・田中新一「米国に操られた」・今井武夫「中国の民族主義を刺激したことが原因」・原四郎「戦略なき戦争指導計画」/外務省関係者/研究者・評論家
第十章 暗殺があり、謀略があった
もし伊藤博文が暗殺されていなかったら/阿部守太郎暗殺事件/佐分利公使の怪死/昭和天皇と廃位への恐怖/私たちへの教訓
本書関連地図・略年表・索引
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