戦時下の帝国大学における研究体制の形成過程
凡例
序章
研究史上の課題
方法と対象
本書の構成
第1章 科学技術動員と学術研究体制強化の相克
はじめに
科学技術動員と理工系拡充
日本学術振興会による研究動員の建議
科学審議会による「科学研究振興ニ関スル建議」
科学振興調査会による「科学振興ニ関スル具体的方策如何」への答申
科学技術動員と大学の修業年限短縮
昭和16年度修業年限短縮の「内報」
「内報」への帝国大学の対応
昭和16年度修業年限3か月短縮決定と帝国大学の対応
修業年限短縮の進展と「大学院強化案」の浮上
昭和17年度の修業年限短縮
東京帝国大学が示した「大学院強化案」
昭和17年度修業年限短縮に対する「意見書」
おわりに
第2章 大学院特別研究生制度の成立
はじめに
「新大学院制度」の閣議決定と早稲田大学・慶應義塾大学の運動
帝国大学総長会議における「新大学院制度」に関する協議
「大学院制度ニ関スル協議会」における具体案の検討
大学院特別研究生銓衡資料
「大学院又ハ研究科ノ特別研究生ニ関スル件」の公布・施行
おわりに
第3章 科学技術動員の展開と大学院特別研究生制度の変容
はじめに
東北帝国大学大学院特別研究生の概観
昭和18年度の銓衡経緯と大学院特別研究生の諸相
学内銓衡
銓衡委員会
大学院特別研究生の素描と研究事項
昭和19年度の銓衡経緯と大学院特別研究生の諸相
学内銓衡
銓衡委員会
大学院特別研究生の素描と研究事項
昭和20年度の銓衡経緯と大学院特別研究生の諸相
学内銓衡
銓衡委員会
大学院特別研究生の素描と研究事項
おわりに
第4章 科学技術動員の展開と東北帝国大学
はじめに
軍による科学技術動員
陸軍による科学技術動員
海軍による科学技術動員
技術院による科学技術動員
文部省による科学技術動員
おわりに
第5章 学術研究会議研究班の設置と東北帝国大学の研究体制
はじめに
学術研究会議研究班の設置と東北帝国大学の対応
昭和19年度学術研究会議研究班編成と科学研究費の要求
おわりに
第6章 学術研究会議研究班の拡充と東北帝国大学の研究体制
はじめに
昭和19年度学術研究会議研究班の概観
研究班と研究費の全体像
研究班班長の概観
東北帝国大学調による研究班班長
昭和19年度学術研究会議研究班における東北帝国大学の特徴
部局別にみた「研究題目」と研究担当者
研究分野別にみられた研究班構成の特徴
個別研究班の事例
おわりに
第7章 戦争末期の学術研究会議研究班と東北帝国大学の研究体制
はじめに
昭和20年度学術研究会議研究班の概観
研究班と研究費の全体像
研究班班長の概観
昭和20年度学術研究会議研究班における東北帝国大学の特徴
部局別にみた「研究題目」と研究担当者
研究分野別にみられた研究班構成の特徴
個別研究班の事例
おわりに
第8章 科学技術動員下の東北帝国大学の研究・教育の諸相
はじめに
聞き取り調査対象と方法
調査対象
調査方法
理工系学生の勤労動員
工場への勤労動員
航空工学科への勤労動員
数学科への勤労動員
物理学科への勤労動員
大学院特別研究生候補者の学内銓衡経緯
昭和19年度第1期特別研究生の事例
昭和20年度第1期特別研究生の事例
大学院特別研究生の研究所配置
陸海軍研究所仙台分室への配置
東京帝国大学航空研究所への配置
終戦と特別研究生の研究事項の転換
研究事項の転換
研究事項が継続した事例
先行研究のキャッチアップ
おわりに
終章
総括
課題と今後の展望
資料編
東北帝国大学大学院特別研究生候補者の研究事項解説書―昭和18年度~昭和20年度―
あとがき