平和を祈って戦争体験を語り継ごう
- サブタイトル
- 北九州市老人クラブ連合会戦後50周年事業
- 編著者名
- 北九州市老人クラブ連合会編集委員会 編
- 出版者
- 北九州市老人クラブ連合会
- 出版年月
- 1997年(平成9年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 26×
- ページ
- 103p
- ISBN
- NDC(分類)
- 916
- 請求記号
- 916/Ki65
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
ごあいさつ(森正男)
【空からの恐怖 街は戦場だった】
真っ赤な花・焼夷弾(汐川幸子)
避難先の「味ごはん」の味
防空壕で拾った不発弾
黒焦げの遺体に震え(鶴田伶子)
八幡空襲 泣きながら合掌
街は煙の中 火の海(廣渡悟)
運動場は畑 白菜・大根
地図や教科書は墨塗り
炸裂・轟音・爆風・粉塵(高橋忠実)
「神州不滅」神話が崩れた日
防空壕で全員窒息死(因環)
天井はずし窓ガラスに紙
上空五百メートルで爆発、花火に
【戦場に取り残されて】
銃のソ連兵 畳に土足(大庭寿万子)
縁の下で息をひそめて
母乳のお礼に生卵一個
果てしない逃避行(甲角竹蔵・フミ子/木村富喜枝)
終戦も知らず山中彷徨
機銃掃射、家族バラバラ
ムシロ拾って着る
「白系」夫人に守られて(中原フミ子)
衣類の売り食いで凌ぐ
【大陸・台湾・南方の野戦で】
不条理な軍の内務班(岩切暉夫)
学生の卒業は半年短縮
高射砲、高度不足で届かず
台北の貨物廠灰塵に(三角判治)
市民に包囲、九死に一生
召集三回 北から南へ(谷口勘三郎)
交戦皆無 工兵でよかった
腕章『軍通信使用送り』(湯上一人)
米機避け行軍は夜間一本
電話線補修や無線延長
徒歩・貨車25日の流浪(衣笠晋)
三週間の放浪、子を託す
ジャングル戦 弾の嵐(前岡秀夫)
夕日に死予感、涙溢れる
セミ・ムカデ・クモ食べる
【ねずみ色の「銃後」生活】
泣けぬ遺族の悲しみ(佐野英俊)
「召集」歓呼の声に送られて
米の配給一日二合三勺
衣料切符年間百点まで
人も家も疎開、軍需工場に
女学校にも配属将校(中野清子)
鉄を鋳型に兵器づくり
卒業式の最中空襲警報
青春は戦争・戦災と食糧難
子供おんぶで畑仕事(浦田藤枝)
熊本の田舎に疎開第一号
動員 病気診断に悲喜(勝見洋子)
通学もゲタ、緒摺れに悩む
日田へ工場疎開準備(江崎マサ子)
造兵廠で昼夜二交代勤務
農家の中二階に寝泊まり
着物売り芋や南瓜と交換
ガソリンカーに乗務(川谷省一)
【なんにもなかったあの頃】
ゼロから出発の開拓(石松幸子)
田の中の倉庫が仮の宿
土を耕し芋、大根、大豆
知らない所へ石鹸の行商
ミシンでリフォーム繁盛
粉乳受領リヤカーで(廣吉勝)
新説校は補給所の倉庫
農機具設計など自負(山本文雄)
海に沈んだ大豆の配給
関係資料集
1.中国東北部地図
2.中国全土地図
3.台湾地図
4.南太平洋諸島地図
(以上は帝国書院地図帳による)
5.北九州空襲被災状況
(北九州市立歴史博物館発行『北九州・戦時下の市民のくらし』による)
あとがき
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