歴史の立会人

序文(渋沢雅英)
　
第一部　経済人渋沢敬三
渋沢敬三の学問、思想と人格形成─前半生を中心として─(由井常彦)
はしがき
学生時代の渋沢敬三
銀行家時代の渋沢敬三
後半生の渋沢敬三の人物
おわりに
銀行家渋沢敬三(武田晴人)
はじめに
横浜正金銀行時代
第一銀行時代
おわりに
経済人としての渋沢敬三 (武田晴人)
はじめに
日本銀行時代
大蔵大臣として
金融制度調査会会長として
おわりに─「歴史の立会人」渋沢敬三─
昭和十九年四月部局長支店長事務打合会席上　渋沢総裁御挨拶要旨
渋沢大蔵大臣挨拶(昭和二〇年一〇月三〇日)
渋沢敬三にとっての一九五〇年代(木村昌人)
はじめに
渋沢敬三の経歴
渋沢敬三にとっての一九五〇年代
渋沢敬三の果たした役割
おわりに
　
第二部　渋沢敬三、その前半生の研究
渋沢敬三と土屋喬雄の学生時代─人格主義の教養と実証主義の学問─(由井常彦)
はじめに
「生物少年」の渋沢敬三と「勉強一途」の土屋喬雄
第二高校時代の教育と人格主義
東大経済学部と社会主義
卒業論文・工業発展段階論と銀行発展史論
敬三のロンドン留学と土屋の「封建社会の崩壊過程の研究」
土屋の外遊と経済史方法論争　
敬三の漁業史研究の開眼
結びにかえて
渋沢敬三とロンドン時代(由井常彦)
はじめに
パリで西洋の文化遺産に感激─一九二二年一〇～一二月─
ロンドンと正金銀行支店─一九二二年一二月～二三年五月─
イギリス経済と経済学、社会主義
ヨーロッパ各地旅行とマルクス主義
イタリア紀行、ローマと周辺─一九二三年一〇月～一九二四年一月─
イタリア紀行（続）、フィレンツェとミラノ
後半期のロンドン生活─一九二四年一月～一九二五年七月─
長男の誕生から帰国
あとがき
晩年の渋沢栄一と渋沢敬三─橘川武郎編『渋沢栄一と合本主義』によせて(由井常彦)
　
第三部　シンポジウム記録「歴史の立会人渋沢敬三」(仕掛人・武田晴人)
シンポジウム記録
テーマ:「戦時戦後史の立会人　渋沢敬三」
報告　経済人としての渋沢敬三(武田晴人)
コメント「戦時インフレ・戦後インフレと渋沢敬三」(伊藤正直)
コメント「渋沢財政の評価─財政史の視点から」(浅井良夫)
討論
　
あとがき