図書ケイザイ デ ヨミトク ダイトウア センソウ000059303

経済で読み解く大東亜戦争

サブタイトル1~10
「ジオ・エコノミクス」で日米の開戦動機を解明する
編著者名
上念 司 著
出版者
ベストセラーズ
出版年月
2015年(平成27年)2月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
255p
ISBN
9784584136157
NDC(分類)
332
請求記号
332/J71
保管場所
閉架一般
内容注記
文献あり
和書
目次

まえがき ~なぜ今、「大東亜戦争」を学ばなければならないのか
 
序章 【経済と戦争の相関】 「経済」がわかれば、「戦争」がわかる!
「軍部の台頭」というファンタジー
「昭和恐慌」の真因は"インフレ"ではなく"デフレ"
「経済」と「戦争」の深い関係
「植民地」は「海外投資」である
戦争に直結する、3つの経済的な原因~ピグーの『戦争の政治経済学』
「戦争をすると儲かる」は本当か?~ポーストの『戦争の経済学』
国家が戦争をしない時代
戦争には"表"と"裏"の理由がある
「貨幣経済」に移行した大英帝国の強み
「金本位制」の致命的な欠陥
「経済戦争」という言葉は、バカが使う言葉
 
第一部 【第一次世界大戦までの世界経済の動向】 「金本位制」が世界経済を成長させ、そして、奈落に突き落とした・・・・・・
「金本位制」がやってきた!
島国のイギリスが「経済大国」になった理由
金本位制が「デフレ」を誘発する
デフレ不況が「労働者」と「植民地」の人々をとことん苦しめた
マルクスの大きな勘違いとは?
世界一有名なトンデモ本『シオン議定書』
新しい金山が見つかるとなぜ急に景気が良くなるのか
世界経済に大打撃を与えた、アメリカ発「1907年恐慌」
20世紀初頭、ニューヨーク株式市場で行われたリアル「カイジ」
アメリカの「銅の王者」の害
「日露戦争」に勝利した日本も不況に喘いでいた
付け焼刃だった恐慌対策
 
第二部 【第一次世界大戦の明暗】 凋落するドイツとフランス、台頭するアメリカと日本
超不安定だった「1907年恐慌」後の世界経済
不幸な偶然の連鎖が生んだ「第一次世界大戦」
「勝ち組」の日米と「負け組」の英仏独
「戦争の鉄則」で、第一次世界大戦を分析する
「金本位制」と「戦後賠償」
人類はなぜ、再び金本位制の罠に嵌ってしまったのか
ドイツ人の英仏に対する復讐心
欧州経済を再建する道~ケインズの『平和の経済的帰結』
ケインズとオリーンの「トランスファー論争」
経済には「絶対に逆らえない掟」がある
ドイツ人労働者の怒り
戦争特需を吹き飛ばした「関東大震災」
後藤新平の「復興プロジェクト」
山本権兵衛内閣の3つの対策
「旧平価解禁」という愚策
大蔵大臣の失言が引き起こした「昭和恐慌」
金本位制復帰に耐えられる国は「アメリカ」だけだった
「対米開戦」へのレール
 
第三部 【第二次世界大戦前夜の日本経済】 日本はなぜ「大東亜戦争」に突入したのか
金本位制絶対派 vs. 元祖・リフレ派
政界・財界に蔓延っていた「金本位心性」という病
日本を貶めた"ハゲタカ"経済人
痛みに耐えてもバラ色の未来はやってこない
本当は避けられた「昭和恐慌」
ついに金本位制が"世界的な金融危機"を引き起こす
三井銀行による「ドル買い事件」
戦前にもあった「日本ダメ論」
高橋是清が日本経済を救ったが・・・・・・
「ブロック経済」の誕生
ドイツの不況が第二次世界大戦への道をつくった
ヒトラーは"デフレ"のおかげで首相になれた
「ブロック経済」が日本に与えた影響とは?
偽装右翼=共産主義者・北一輝
経済政策の間違いが「大東亜戦争」を招いた
実はアメリカも不況に喘いでいた!
日米激突の真相
 
終章 【日本の戦後復興】 焼け野原から「高度経済成長」を成し遂げた奇跡の国・日本
被害総額=約1340億円、失業者1000万人以上
「公定価格」と「闇市価格」の乖離
GHQのアドバイスによる「価格統制」
占領政策の大転換
GHQ財政顧問ドッジの「超緊縮財政」と「朝鮮特需」
急成長を遂げた日本の自動車メーカー
通貨の安定は、経済成長の"手段"であって"目的"ではない
高度経済成長とは「日本を取り戻す政策」のことである
 
あとがき ~日本は二度と過ちを繰り返してはならない
参考文献