佐高信の昭和史
- サブタイトル
- Makoto Sataka’s History of the Showa Period
- 編著者名
- 佐高 信 著
- 出版者
- KADOKAWA
- 出版年月
- 2015年(平成27年)1月
- 大きさ(縦×横)cm
- 20×
- ページ
- 302p
- ISBN
- 9784046533340
- NDC(分類)
- 210.7
- 請求記号
- 210.7/Sa83
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 文献あり 年表あり
- 昭和館デジタルアーカイブ
はじめに
序章|疑念を持って歴史を見つめる視点 もうこれ以上だまされてはいけない
首相のウソを放任してしまう国
「だまされる」とはどういうことか
戦前と驚くほどよく似た状況
歴史とは「現在と過去との対話」である
第一章|銀行を潰したのは誰だ? 昭和恐慌はなぜ起きたのか
「ぼんやりした不安」の中に始まった昭和
大臣の失言
失言はいかにして起きたのか
真実はいまだ藪の中
東京渡辺銀行とは
六郎の手記
裏白紙幣、本物もニセモノ化する世の中
恐慌を機に大きくなった銀行
「責任の腑分け」をする必要
第二章|なぜ軍国主義に染まっていったのか 苛烈化する思想
架空の「日米戦記もの」が流行っていた
三・一五から五・一五、時代は問答有用から問答無用へ
ある新聞小説の波紋
青年将校や農村の若者はなぜテロに走ったのか
愛国心の行方
二・二六事件
第三章|なぜ「世界の孤児」へと暴走したのか 満州事変から国際連盟脱退にいたる道
九・一八事件とは何か
事変が起こるまで
もう一つの重大事件
暴走を始めた関東軍
石原莞爾とはどんな人物か
「満州は日本の生命線」というロジック
リットン調査団はどう見たか
日本、国際連盟を脱退
切れていったつながり
本庄繁の責任の取り方
第四章|時流に媚びない人たち 彼らはどう異を唱えたのか
もう一つの道「小日本主義」を唱えた石橋湛山
平和的に貿易で、経済戦略で世界と渡り合うべき
動機ではなく、結果で考える
五族協和を謳った満州建国大学の欺瞞
真のアジア解放を目指した穂積五一
上野英信を地の底へと向かわせたもの
孤高のジャーナリスト、桐生悠々
理不尽さに抗い続けた川柳作家、鶴彬
軍歌をうたわなかった淡谷のり子の反骨精神
「ドレスは私の戦闘服」「モンペ姿の歌手なんて誰が喜びますか」
敵性音楽と粋なペテン
歌を届けるとは
第五章|戦争協力と戦争責任を考える 日本的な同調型思考停止社会のワナ
「隣組」とは何だったのか
「音楽は軍需品」の時代
詩人、西條八十の責任
節操なき作曲家、古関裕而
城山三郎の負った精神の火傷
伊丹万作「戦争責任者の問題」
だまされることは悪である、罪である
「個」としての自覚と責任意識が薄い日本人
第六章|つくられた終戦記念日 本当の終戦はいつだったのか
終戦記念日はなぜ八月十五日なのか
諸外国の捉え方
実際に戦争が終わった日は?
つくられていく記念日、敗戦でも終戦でもなく「平和を祈念する日」
負の歴史を覆い隠してはいけない
「常識」を疑え!視点をずらしてみよう
「恩賜的民権」と「回復的民権」
第七章|戦後を牽引したニッポンの会社の裏側 サラリーマンはなぜ「社畜」化したのか
占領政策は民主化への一本道ではなかった
そして「内面指導」は残った
社会教育団体「修養団」の謎
今も行われている「みそぎ研修」
清潔主義は行きすぎると危険
生産性の向上、TQC運動と民主化
なぜサラリーマンは「社畜」になってしまうのか
社宅に選挙、社員を縛る仕組み
本当のブラック企業とは
ドレイ精神からの脱却
第八章|労働組合は何をしてきたか なぜか嫌われる理由と本来の意義
労組加入者が減り続けている理由
労働組合の勃興期とレッド・パージ
私の組合体験、日教組に失望した日々
春闘がもたらした意味
組合が政党と結びついているメリット、デメリット
会社のしがらみを超えられるか
フリーター労組のキャバクラ争議
第九章|社会党はなぜダメになったのか リベラル勢力の凋落に思うこと
「マドンナ旋風」を巻き起こした土井たか子死す
社会党が二大政党の雄であった時代
社会党の最初のスター、浅沼稲次郎
大衆性と融通性を持っていた「まあまあ居士」
「江田ビジョン」の先見性
田中角栄が怖れた男、江田三郎
五五年体制の終焉、仇敵と手を組んだ村山政権
凋落に歯止めをかけるにはどうすればよかったのか
異分子や敵に学ぶ
自分の「普通」は世の中の「普通」なのか
共産党の閉鎖性
正しいことを言うときは
第十章|創価学会はなぜ現代のタブーになったのか 政教分離を瓦解させたモンスターの正体
創価学会のなりたち
現世利益、欲望の全肯定
共産党との確執
闇の部分を数多く抱える組織
公明党の狙いとは
公明党が連立政権内で果たしている役割
巧みに張り巡らされた学会人脈網と"カネ縛り"の構図
学会的なる組織はこれからもつづく
終章|組織・社会とどう関わっていくか 「個」を殺されずに生きるために
大切なのは「対置」の学び
道徳教育強化の意味すること
徴兵を拒否した孝行息子
息子を国に売らざるを得なかった母
韓国で今起きている徴兵制問題
「逃げる」「ウソをつく」のは悪いことなのか
まじめもほどほどに
はみ出しを許容するのが成熟社会
笑いは最大の心の武器
軽やかに、したたかに、笑って怒れ!
おわりに
本書を読むための明治・大正・昭和史略年表
参考文献
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