図書ショウゲンロク カイグン ハンセイカイ000059268

「証言録」海軍反省会 6

サブタイトル1~10
編著者名
戸髙 一成 編
出版者
PHP研究所
出版年月
2014年(平成26年)5月
大きさ(縦×横)cm
22×
ページ
469p
ISBN
9784569818412
NDC(分類)
397.21
請求記号
397.21/To17/6
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

解説
 
海軍反省会記録第四十五回 決断するのは誰か―統帥権一元化と国防方針
諸連絡
【佐薙発表】
明治憲法における統帥権独立
統帥権二元性の弊害
米英における統帥権一元化
【質疑応答】
一元化を困難にした日本の事情
宿命論は海軍悪玉論に通じてしまう
一元化には何が必要だったのか
陸軍と海軍の教育の違い
日本は総力戦を知らなかった
陸海協調の試みと挫折
手足の揃わぬ開戦カウントダウン
【佐薙発表】
政治に優先した国防方針
基本的事項の無視
艦隊戦闘の偏重
【質疑応答】
国防方針の作成・保管の責任者は誰なのか
昭和十一年の改訂
「国防方針を見たことがない」
金庫に死蔵された秘密文書
軍縮条約と国防所要兵力
国防方針の重視で開戦は阻止できたのか
陸海それぞれの「日本観」と仮想敵国
 
海軍反省会記録第四十六回 「負けるとは言えない」―活かされなかった対米研究
【佐薙発表】
総力戦的見地を欠いた開戦
アメリカの綿密な戦争計画
「海軍は政治に関わらず」―美点が欠点となるとき
【質疑応答】
計画を立ててみれば無謀さは自明だった
対米開戦論という「空気」と「宮様」の存在
当時の感情を語れるのは体験者だけ
「負けるとは言えないから」
総合判断を支える哲学とは
総力戦研究所と人造石油
充実していた米国海軍に関する研究
兵力整備と産業計画は不可分になっていた
永野修身のもらした言葉
見切り発車の戦争計画
総力戦―研究の不在ではなく活用の不在
【佐薙発表】
作戦計画について
【質疑応答】
海軍予備学生の見た戦場
米国陸軍機の研究
戦艦の使い方、情報の活かし方
アメリカからの宣戦はあり得たのか
「航空主兵・戦艦無用」は本当か
 
海軍反省会記録第四十七回 軍人と政治―干渉の始まり
前回の議論を受けて
【質疑応答】
統帥権の問題は自衛隊でも解決していない
問題は制度ではなく運用にあったのか
大陸論と海洋論―平行線は交わらなかった
一人の大元帥、分裂した陸海トップ
「追い詰められて気づく」愚―自衛隊は大丈夫か
制度・人材・信頼―強国を制す万能薬などあるのか
統帥権一元化のまとめ―歴史に学び未来に遺す
【末国発表】
軍人と政治について―概論
明治・大正の軍人内閣
どれも短命な昭和の軍人内閣
軍人に政治ができるのか
中堅将校たちの実権掌握
不向きな仕事、余った軍人
軍人による海外領土統治
【質疑応答】
陸軍の政治干渉はいつからか
明治憲法における陸軍・海軍の役割
三国同盟反対はなぜ取り下げられたのか
議論のまとめ
 
海軍反省会記録第四十八回 続・軍人と政治―内閣をしのぐ怪物
諸連絡
【末国発表】
陸軍はまず清の政治に介入した
気に食わない内閣はつぶせ
教育本部長の権限削減
陸軍・海軍大臣は現役軍人に限る―内閣を倒す力の源
組織内のコントロール
曲者たちのイニシアチブを取る
軍人と政治についてのまとめ
反省会の今後のテーマと進め方について
経験という財産―この国の道を二度と誤らせないために
 
海軍反省会記録第五十回 リーダーの世界観―過度の集権と「七割兵力」信仰
【末国発表】
大臣総長兼務問題―軍政と軍令の過度な一元化
【質疑応答】
国家危急のとき、作戦は国政の一部である
軍政・軍令統合の長所と短所
一人二役は緊急措置と見るべき
軍政・軍令を兼務できる人材、それを必要とする戦況
この経験を未来に遺す
【末国発表】
「対米七割兵力」の根拠
独り歩きした七割という数字
【質疑応答】
なし崩し的に増えていく仮想敵国
どんな制度や研究成果も人次第
七割兵力―自分本位の計算
米英「兄弟」の眼中に対日開戦なし
都合の悪い情報は伝わらない―軍民共通の病理
対米七割という信仰
リーダーの世界観―己を知り敵を知る
「負ける戦を頑張った」と次の世代に誇れるか
 
海軍反省会記録第五十二回 終戦工作という命がけの戦い
新規参加者の紹介
【保科発表】
開戦時からの和平の模索
本当に欲しかったのは資源と平和―占領地視察から見えたもの
次々と挫折する和平への試み
すべてを好転させたご聖断―新日本建設の礎
【質疑応答】
終戦工作について握っていた六巨頭
ソ連に仲介を頼むという失策
暗殺や革命も辞さない
「米内を斬れ」
天皇の権限と責任
ポツダム宣言受諾は「無条件降伏」か
最優先事項は陛下に累を及ぼさないこと
クーデター計画と阿南陸相
阿南陸相の決断の背景
どうしてソ連を信じたのか―希望的観測の産物
一矢むくいてからの講和―そのために必要だったはずの前線の声は届かなかった
昔も今も海は日本の生命線
国際関係、兵器の進歩―近代総力戦の講話は困難である
次回の連絡と本の紹介
 
海軍反省会記録第五十三回 海軍航空軍備計画
配付資料について
【三代発表】
海軍航空軍備計画について
背景① 日清・日露戦争からベルサイユ体制の時代まで
背景② 軍縮条約の時代
無条件時代の国際的・地理的条件
第三次軍備補充計画の概要
航空戦力の拡充
第四次・第五次軍備充実計画
対米戦を想定した航空機とその性能
軍備を整えられぬまま開戦へ
【質疑応答】
ドイツのような統一空軍は可能だったか
教官を戦場に回せばパイロット養成はできない
"万能人材"の"急速養成"という矛盾
偵察専用機の不在の理由
操縦と偵察の人材育成
戦艦重視時代の終わり
 
<海軍反省会発言者>