日本における近代國家の成立

日本版の序にかへて
原著者の序
譯者例言
第一章　序論
第二章　明治維新の背景
（一）　封建制度の衰頽
（二）　開國の强要
第三章　明治維新
（一）　封建勢力―商人聯合の歷史的背景
（二）　藩獨占制とその封建勢力―商人の關係に及ぼせる影響
（三）　響藩への資本主義の導入
（四）　封建勢力―商人の聯合と明治維新
（五）　藩政改革における近代官僚の發生――長州藩の例
（六）　明治初年の農民運動（一八六八―七七年）　
（七）　明治維新の指導者としての下級武士
（八）　征韓論をめぐる分裂
（九）　反對む繼續とその歸結としての內亂
（一〇）　明治政府の反封建政策と封建響侯・地主階級に對する態度
（一一）　結論――日本における近代國家の成立を制約せる要因
第四章　明治初期における工業化
（一）　商品の生產と流通
（二）　分業
（三）　資本の蓄積
（四）　ヨーロッパ重商主義と日本重商主義との比較
（五）　日本における銀行資本の優越
（六）　初期の工業化における外國資本の役割
（七）　戰略的產業の沿革と影響
（八）　軍事的必要に制約されたる工業化の出發點
（九）　產業政策の轉換と官業拂下
（一〇）　鍵鑰產業と官僚
第五章　土地改革とその社會的歸結
（一）　土地私有化の傾向
（二）　一八七三年の地租改正
（三）　農民の土地収奪
（四）　土地収奪とその影響――日本とイギリスの比較
（五）　日本農業の零細經營――その原因と結果
（六）　日本小作農の社會的性格
（七）　停滯的過剩人口の問題と勞働市場の發生
（八）　國內市場の發生とその限界
第六章　政黨と政治
（一）　第二期農民運動（一八七七―八三年）と自由黨の誕生
（二）　初期の政治結社と政黨の輪廓
（三）　政府の政黨對策
（四）　自由黨解體後における農民反抗の轉換
（五）　國家權力の强化と憲法の制定
（六）　政黨と議會
（七）　外交政策と國際關係
（八）　國民的獨立のための努力から膨脹政策への不可避的發展
（九）　自由主義的反對派の立場と政府部內における「官對軍」の問題
結論
參考文献
譯者のあとがき
索引
索引あり