一大正生まれの遺言
序に代えて
巻頭言 「大東亜戦争敗北の屈辱」が大正生まれの私に与えたもの
一、 「神国」なるが故に成功し、「神国」なるが故にドジな日本
二、 日本人と宗教
はじめに
(一) 神道
(二) 我が国の仏教
(三) 儒教と道教
三、 天皇制と教育勅語
(一) 天皇制の成立と経過
(二) 天皇制と我が国のアイデンティティー
(三) 天皇制に関する問題点
(四) 教育勅語発布の背景・意義と教育基本法
(五) 皇室典範改正問題
四、 旧陸軍将校機関誌上の「軍旗」論争
はじめに
(一) 私の偕行誌投稿記事「ビルマ慰霊祭に軍旗を思う」
(二) この記事に対する先輩の反論
(三) この両論に対する後輩の所見
(四) これらの意見に対する小生の回答
(五) 先輩からの再反論
(六) その他の反響(賛否両論)と軍旗論総括
おわりに(日本人の戦争観と統帥権)
五、 国の在り方を問われる「靖国問題」の本質
はじめに
(一) A級戦犯合祀問題について
(二) 靖国神社は神道、公式参拝は違憲か
(三) 靖国神社は軍国主義の象徴、平和主義に反するという意見
(四) 中国・韓国のしつこい抗議について
おわりに…東京裁判の意義
六、 最も大切で最も厄介な国…中国
はじめに
(一) 大国中国の概括
(二) 中国史と日本文化への影響
(三) 北支を訪ねて
(四) 東北(旧満州から蒙古族自治区を除いた地域)を訪ねて
(五) 中支(揚子江流域)を訪ねて
(六) 南支を訪ねて
(七) 真の友好を願って日中問題を総括
七、 最も近くて最も遠い国…韓国とその愛憎
はじめに 私には韓国に格別の思い入れがある。
(一) 二千有余年の歴史に日韓両国の関わりを見る。
(二) 韓国の「檀君神話」に見る民族の始まり
(三) 我が国と一番親密な百済とその哀話
(四) 金大中大統領誕生の意味するもの
(五) 考えさせられる日韓の宗教・文化の共通点と差異
(六) 中国と同じ「歴史改竄」と嘗ての我が国も顔負けの「神話史観」
おわりに 私の願望する日韓友好連帯
八、 鎮魂の旅に思う「ミャンマーと日本」
はじめに…我が国との特別な関係
(一) ミャンマーという国
(二) ミャンマー独立の背景と実情
(三) 陸士五七期日緬合同同期生会とビルマ同期生の今
(四) ビルマ戦線の悲劇とミャンマー
(五) ビルマ戦線の将帥批判
おわりに ビルマに散った同期生に見る真の武人
九、 戦争に明け暮れた東アジア現代史の総括
東アジア争乱の元凶は白人国家の植民地争奪戦
蒋介石をアメリカの代理戦争に追い込んだ我が国の愚策
避け得なかった日米決戦
しかし、我が国は白人の野望を挫いた…これぞ神の摂理
戦争の本質と十五年戦争の総括
十、 人類を席巻する西欧文明とは何モノか…
はじめに
(一) ローマ文明のルーツ
(二) ヘレニズムと西アジア
(三) ローマ文明の拡大
(四) 文芸復興(ルネッサンス)と宗教改革
(五) 近代文明の基軸を生んだプロテスタント
(六) ヘブライ一神教の近親相剋と危惧
(七) 西欧風進歩発展の価値観に疑問
おわりに 世界平和を望むなら
十一、 諸外国見聞の中で特に注目したもの
(一) アウシュビッツ・ユダヤ人収容所(在ポーランド)の真実
(二) トルコ救国の英雄 ケマル・アタチュルクの志(こころさし)
(三) エジプト・ナイル川アスワンハイダムの教訓
(四) イタリア ベネチアの歴史
随想
「馬」と私
幼き日の嘘の破滅
真夏 青春の挫折
さすらいの頃の詩
複雑な思い…敗戦後初の渡米
流浪の旅 最果ての根室
金婚記念満州旅行の感慨
私の往く〝ところ〟
「總山一族」のルーツと個性
はじめに
父の育ちの背景
父秀雄の生涯
母志んの生い立ち背景と生涯
母方の祖母やのの家系に関する資料
本家の伯父文兄の作成した系図について
敏達天皇とはどんな天皇だったか
橘諸兄とはどんな人物か
妻福子の家系(大橋家)について
ルーツを整理して思う
あとがき
總山友雄略歴