図書目録トウド ニ チル ハナ資料番号:000059060

凍土に散る華

サブタイトル
編著者名
椚 義広 編
出版者
椚 義広
出版年月
1987年(昭和62年)1月
大きさ(縦×横)cm
21×
ページ
"200,103,163,27,44,49p"
ISBN
NDC(分類)
916
請求記号
916/Ku48
保管場所
閉架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

一、 まえがき
一、 甲府歩兵第四十九連隊に、現役兵として入営する
一、 甲府連隊を出発して、芝浦港より大連港に向かう
一、 満州国の表玄関、大連港に到着す
一、 北満、黒河(コツカ)省神武屯、第六八六部隊、松尾隊に到着す
一、 突如として部隊に動員命令降り、達音山(タツオンザン)に出動する
一、 第一の目的地達音山に、アーやっと着いたぞ
一、 達音山出動の任務終え、再び神武屯に帰る
一、 興安嶺の山中で行われた、秋期演習
一、 秋期演習も無事に終わり、又相変わらずの毎日が続く
一、 昭和十七年一月、軍隊で始めての正月を迎える
一、 後輩の初年兵入隊し、初年兵教育始まる
一、 神武屯を後にして、北安(ペイアン)に移駐する事となる
一、 ハルピンより佳木斯(ヂヤムス)付近にて渡河演習を
一、 再び北安に戻り、日毎変わらぬ生活が続く
一、 孫呉(ソンゴ)の山の中で行われた、冬期演習
一、 入営以来早三年、愈々最古参の三年兵になったぞ
一、 ソ満国境警備任務交代の為、国境の街、奇克特(チカトウ)へ
一、 茨城県出身の初年兵入隊する
一、 第一師団に動員命令降り、現役兵は全員南方に出動する
一、 人員補充の為、続々と補充兵入隊する
一、 南方出動部隊、フイリピン群島レイテ島にて玉砕すの報あり
一、 奇克特部隊、橘田隊の被服庫全焼す
一、 火災事故の責任者、全員転属となる
一、 孫呉松風第一二三師団司令部に着任す
一、 突如としてソ満国境を越えたソ連軍、怒涛の如くに侵攻して来る
一、 死守する覚悟の陣地をソ連軍に明け渡して山を下りて孫呉の兵舎に戻って来た
一、 誰が言い出したのか、シベリヤを廻って内地に帰るんだと
一、 帰国?の為に、孫呉を出発して黒河(コツカ)に向かう
一、 昭和二十年九月二十日、我等シベリヤに到着す
 
一、 黒河より河船で黒龍江を渡り、ブラゴエチエンスクに到着す
(我がこの生ある限り、この終戦後の捕虜と言う前代未聞の屈辱の始まった日を忘れじ遠くシベリヤの永久凍土の丘に眠る、数々の我が戦友達の怨念をも含めて)
一、 捕虜収容所に入れられて、想像に絶する地獄の生活が始まる
一、 シベリヤの長い冬が終わり、この地に来てから早二年目になったが、一向に帰国の話は無く、相変わらずダワイ、ダワイと追い使われる毎日である
一、 シベリヤに来てから二回目の冬が、到頭来てしまった
一、 アーやっとシベリヤから引き揚げる日が来たぞ
一、 アー夢に迄見た祖国に、到頭帰り着いたぞ
一、 アーやっとの思いで、母の住む我が家に辿り着いたぞ、アー夢なら覚めるな
 
一、 遥かなる異国の土に眠る、我が戦友達に捧げる鎮魂の詩
一、 遥かなる異国の土に打ち伏す我が戦友達を偲びつつ、靖国神社に参りて思う事
一、 遥かなる異国の島々の、戦蹟より運ばれし石に向かいて思う事
一、 北満の果て呉家窩堡(ウージャンポウ)の地に散りし我が弟の如き後輩の戦友、高橋守一の墓に参りて思う事
一、 我が同年兵の無二の戦友、石田直良の墓に参りて
一、 忘れ難き我が同年兵の戦友、能登耕造の墓に参りて思い出す事
一、 我が同級生の戦友、水谷宗達の墓に参りて悲しき事
一、 我が小銃班の後輩の戦友、名取千次の墓に参りて
一、 亡き戦友達の、年老いたる母上にお会いして思う事
一、 今は亡き数々の、同年兵の戦友達の墓に参りて悲しや
一、 我が後輩の戦友、清水政雄の墓に参りて、残念だと思い出す事
一、 今は亡き戦友達の生家より、数々の果物を送られて思う事
一、 度々の戦友会にて思い出す、数々の戦友達の事

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