語り継ぐこころの軌跡
巻頭のことば(東京教区終戦五十周年実行委員会会長・池田恵俊)
発刊に寄せて(築地別院輪番・柱松青巒)
第一部 戦争体験の証言
念仏と平和
わたしの八月十五日(大谷嬉子)
世のなか安穏なれ(近衛正子)
念仏と戦争と平和(信楽峻麿)
ゼロでいい、という心をもちましょう(佐々木久子)
私の平和論(松林宗恵)
戦争文学を読む 大岡昇平「俘虜記」(大河内昭爾)
戦争と差別(小森龍邦)
情といのち(中山千夏)
仏の教えは平和のお智慧(獅子てんや)
真宗遺族の名告り(菅原龍憲)
父の思い出(児玉浩憲)
女性の戦争体験
兄に赤紙が来た時(長友律子)
亡父との再会(泉野純子)
弾よけの写真(春日和子)
戦地に出発の日(東海すみ子)
外地戦犯として帰国した夫(宮脇千代)
軍国少女だったころ(吉野純子)
女学校で受けた教育(逸見陽子)
夫を失い、寺を再興(野々垣亀子)
疎開・空襲・原爆
疎開先の教師に赤紙が(高田稔)
一疎開学童の手紙(松本順昭)
集団疎開学童を受け入れて(佐竹竹城)
三月十日、地獄絵の中を歩く(吉野重時)
四回の空襲体験(中村善次郎)
戦災と御本尊(小野島法雄)
空襲で灰燼に帰した本堂(本多周英)
甲府の空襲とその後(川茂岱定)
被爆した兄のこと(千葉睦子)
ヒロシマの記憶(遠山睦子)
安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから(大本竜敬)
特攻隊・抑留・中国戦線
翼の上に母の笑顔(六浦文英)
特攻と私(佐藤攝善)
海軍航空隊(曽我年雄)
九死に一生を得る(皆本義博)
朝鮮での強制連行と抑留生活(田中文成)
悲惨なるシベリヤ抑留(加藤正)
終戦後の私の逃走記(内藤稱海)
人間サイロと試し切り、そして人体実験(酒井東)
報道されなかった大虐殺の背景(竹岡範男)
「東洋鬼子」と呼ばれた日本人(阿部信城)
八路軍との出会い(岩崎博志)
悲劇の名将軍(森政一)
南方戦線の証言
ある中隊の戦闘記録(藤沢由徳)
唄と兵隊(満井頴雄)
紫地金紋輪袈裟物語 サイゴンでの合同葬儀(佐々木教定)
南方戦線体験記(滝川栄治)
中国から仏印、そしてシンガポール戦(元吉正)
インパール作戦からの帰還 安藤南勇氏に遺稿(石山智見)
誰か故郷を想はざる(市川喜代次)
ニューギニヤのジャングルを歩く(島田久一)
子供・青春時代の戦争体験
お寺の鐘が次々と足尾へ(藤本正純)
因果の道理(渡辺了昭)
”十六年”生まれの記憶の底から(小笠原博慧)
念仏者の責務(八田昭夫)
父の戦争協力と挫折(佐野俊正)
華と散る心(西山良依)
和を以て貴しとなす(高柳幸雄)
龍谷大学で迎えた八月十五日(白川謙敬)
太平洋戦争をめぐって(田ノ倉亮爾)
戦争の思い出(藤沢経光)
非戦・平和への誓い
沖縄の地に立ちて(早島鏡正)
戦争と女性差別(渡辺典子)
ただひとしずく(佐々木宏忍)
ファシズムの嵐の中で(酒井一真)
「戦死公報」の伝達(池田堅昭)
いま、終戦五十周年(寺澤彰英)
恒久平和を願う日々(村松緑郎)
国破れて山河あり(林善三郎)
子どもに語る戦争の話(五十嵐大策)
おぞましい宗門の過去(小林泰善)
終戦五十周年記念詠草十首(池田美智子・高嶋悦子・小高歌子)
横浜大空襲のこと 「五・二九平和教育」の授業に参加して(北條祐勝)
横浜市立犬山小学校児童の感想文
第二部 東京教区の未来への提言
平和に関する三つの選択(石上智康)
語り継がねばならないこと(上島弘)
戦後の五十年をこれからの百年のために(南川晃昭)
悔いを二度と繰り返さないために(蔵田了然)
御同朋の世界(佐々木圓月)
二十一世紀へ飛躍する仏壮(小川年男)
これからの仏教婦人会を思う(清水美代子)
終戦五十周年と仏教婦人会(堀川帝子)
終戦五十周年に思う(上杉泰雄)
少子社会の「まことの保育」(川口法也)
育てよう、仏の子(土山和雄)
戦争を知らない子供たちに真の平和を(佐々木俊博)
ボーイスカウト運動の戦前と戦後(羽田専寿)
スカウト活動に思う(佐々木すみ江)
宗門・教区の将来への期待(永野彌然)
終戦五十周年を迎えて 東京教区組長会に連帯を(柘植淳一)
編集後記