図書センリョウカ ニ オケル キョウショク ツイホウ000058908

占領下における教職追放

サブタイトル1~10
GHQ・SCAP文書による研究
編著者名
山本 礼子 著
出版者
明星大学出版部
出版年月
1994年(平成6年)5月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
13,392p
ISBN
NDC(分類)
373.78
請求記号
373.78/Ya31
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

目次省略
はじめに
第一章 懲罰期:占領開始直後の混乱
1 ポール・ラッシュの諜報活動と立教学園事件
2 草の根情報による追放――(高知県教学課長・森下歳一)の罷免
3 自己申告による復職――(新潟県第一師範学校教員・田坂誠喜)の復職と加藤覚亮(同校長)の罷免
4 密告その一――(岩手県花巻中学校長・鈴木長)の停職
5 密告その二――(岡山県赤磐郡高揚村青年学校長・成友正明)の罷免
6 パトロールによる違反摘発――(秋田県能代工業学校長・志賀亀之助)の罷免
7 京都学派へ罷免――(京都大学経済学部教授・柴田敬)の罷免
8 占領される側・占領する側のドラマ――メモ・ケースの実態
 
第二章 教職月適格審査機構と審査委員会の設立
1 「勅令第二六三号」の制定
2 教職適格審査機構
3 都道府県教員適格審査委員会の設立
 
第三章 地方軍政部による審査委員「適正化」の指導とCIEの審査委員会改組指導
1 地方軍政部による審査委員「適正化」の指導
2 CIE指導による都道府県教員適格審査委員会の改組
3 改組の結果と問題点
4 CIEの中央管理の民主的司法制度支持
 
第四章 中央教職員適格審査委員会によるリバース・ケース
1 CIEの管理下に置かれた中央教職員適格審査委月会
2 CIEが再審査を行なうに至った状況
3 中央教職員適格審査委員会審査の実態
4 CIE再審査委員会における考察の観点および原審、中央教職員適格審査委員会に対する批判の内容
5 CIE再審査委員会内部の論争
6 CIE再審査委員会を拘束するもの
7 CIE局長の権限行使
 
第五章 大学教員の場合
1 (東京帝国大学教授・高柳賢三)
2 (同志社大学外事専門学校長兼同志社大学教授・難波紋吉)
3 (龍谷大学教授・月輪賢隆/亀川数倍/工藤成性)
4 (東京帝国大学法学部教授・安井郁)
5 (東京帝国大学法学部教授・末弘厳太郎)
6 (京都帝国大学助教授・鈴木成高)
7 (小樽経済専門学校教授・南亮三郎)
8 大学教員の場合の審査に対するCIEの施策
 
第六章「自動追放」の場合
1 「特免」申請を可能にした「発適」一三号ができる経緯
2 CIEに送られた一八四件による特免申請の実態と審査状況
3 CIE再審査委員会が行なった審査の観点
4 CIE再審査委員会審査の遅延がもたらした混乱
5 CIEの政策理念の実効消滅
6 「特免」申請の対象にならなかった場合
7 民主主義に基づいたCIEの政策理念
 
第七章 「マッカーサー様、あの先生を追放してください」
―GHQによせられた一般庶民からの手紙・投書から―
1 投書の発想とその結果
2 歴史の証人としての投書
3 陸海軍諸学校生徒の高等教育機関への編入学問題
4 なぜに追放されない―教職追放法制化の遅れがもたらしたもの
5 教育現場の軍国主義・超国家主義的傾向を告発
6 適格審査機構・審査方法・規準に対する批判
7 投書のインパクト・教職追放に対する一般庶民の反応
 
第八章 追放解除
1 「自動追放」の「特免申請」許可に伴って起こった問題
2 公職追放解除に追従して行われた教職追放解除
 
第九章 まとめ
1 教職員適格審査制度の成果
2 審査機構の問題
3 行政上の問題
4 追放規準と解釈の考察点
5 CIEの民主主義教化の誇示と実践
 
資料
あとがき
索引あり