図書目録ホウドウ シャシン ト センソウ資料番号:000058894

〈報道写真〉と戦争

サブタイトル
1930-1960
編著者名
白山 眞理 著
出版者
吉川弘文館
出版年月
2014年(平成26年)10月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
8,500,5p
ISBN
9784642038348
NDC(分類)
070
請求記号
070/Sh87
保管場所
開架一般
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに―「報道写真」とは何か
第一章 「報道写真」の成立――木村伊兵衛・名取洋之助・土門拳の活躍――
一 「国際広告写真展」と木村伊兵衛
二 『光画』の影響と社会的写真
三 ドイツで報道写真家となった名取洋之助
四 日本工房結成と「報道写真」の概念
五 『NIPPON』創刊の前後
六 軌道に乗る日本工房
七 「報道写真」への憧れ――土門拳入社
八 オリンピックベルリン大会
 
第二章 「写真報国」に踏み出す内閣情報部
一 日本から配信される「報道写真」
二 『LIFE』が伝える日本――名取洋之助とアーチボルド・マクリーシュ
三 内閣情報部が提案した「写真報道事業」
四 「写真報道事業」の背景――林謙一と清水盛明
五 ドイツとアメリカが示した報道写真の方向
六 国家戦略としての写真配信――『写真週報』の隠された使命
 
第三章 陸軍と外務省の「宣伝写真」
一 陸軍の「プレス・ユニオン・フォトサービス」
二 陸軍出資のグラフ誌『SHANGHAI』
三 宣伝写真と報道写真(ニュース写真)との相違
四 『LIFE』に載った宣伝写真
五 外務省が期待する宣伝写真――木村伊兵衛の場合
六 日本の宣伝写真を担う外国人――アメリカの写真家
 
第四章 「報道写真」と「写真文化」
一 写真家の自覚
二 国際報道写真協会と国際報道工芸株式会社の宣伝写真
三 報道写真新体制
四 東方社設立
五 「日本報道写真協会」結成
六 日本の宣伝写真を担う外国人――同盟国の写真家
 
第五章 アマチュア包囲網
一 写真雑誌の発展と均衡
二 アマチュアを直撃する材料飢饉
三 「日本写真外交連盟」と「国際写真サロン」
四 アマチュア動員――満洲への誘導と「一千年後に伝える日本」
五 出版新体制と写真防諜
六 写真雑誌統廃合
 
第六章 写真雑誌と翼賛写真
一 『写真文化』から『写真科学』へ――民間出版社の健闘
二 『報道写真』――内閣情報部の対外宣伝写真
三 『アサヒカメラ』――朝日新聞社と全日本写真連盟
四 『日輪』――陸軍の翼賛写真
五 『日本写真』――日本写真道の確立
 
第七章 戦中――「用」の完全遂行
一 写真家たちの戦中
二 かくあるべき姿――国家宣伝グラフ誌
三 「工芸」は無用――国際報道株式会社
四 空襲――東方社
五 原爆――陸軍の宣伝写真
 
第八章 占領期と戦後の「報道写真」
一 原爆――東方社残党の記録写真
二 原爆――占領軍の宣伝写真
三 敗戦後の写真雑誌
四 敗戦後の写真家とグラフ誌検閲
五 サン・ニュース・フォトス――天皇写真
六 『週刊サン・ニュース』――公職追放と戦後世代の育成
七 報道写真と啓蒙――岩波写真文庫
八 戦後アマチュアとリアリズム写真運動
九 占領終結と報道写真のゆくえ
 
第九章 『ヒロシマ』と『筑豊のこどもたち』
一 『ヒロシマ』
二 『筑豊のこどもたち』
三 表現と思想
 
第一〇章 戦争責任
一 写真家の順応性
二 反省のゆくえ
三 戦争の効用
四 写真における「戦争責任」
 
第一一章 「報道写真」の終焉
おわりに
初出一覧
略年表
人名索引
索引あり

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