図書目録ハイシャ ノ ミブリ資料番号:000058876

敗者の身ぶり

サブタイトル
ポスト占領期の日本映画
編著者名
中村 秀之 著
出版者
岩波書店
出版年月
2014年(平成26年)10月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
"8,336,5p"
ISBN
9784000244770
NDC(分類)
778
請求記号
778/N37
保管場所
地下書庫和図書
内容注記
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

「みんなしずかなもの」―一九五二年四月二八日
本書への案内
Ⅰ 歴史の関をうつす
―『虎の尾を踏む男達』(一九四五/一九五二)とポスト占領期の日本映画
1 『虎の尾を踏む男達』(一九四五/一九五二)の神話・事実・寓意
2 ポスト占領期の日本映画
 
Ⅱ 絆とそのうつろい
―小津安二郎の『晩春』(一九四九)と『麦秋』(一九五一)の抵抗と代補
1 ふたりの紀子
2 「日本的なもの」に屈して―『晩春』(一九四九)
3 記憶をめぐる闘い―『麦秋』(一九五一)
 
Ⅲ 富士山とレーニン帽を越えて
―谷口千吉の『赤線基地』(一九五三)における同一性の危機
1 忘れられた「基地もの」映画
2 「『赤線基地』問題」とは何か
3 「反米映画」としての『赤線基地』―アメリカ人の反応
4 同一性をめぐるせめぎ合い―『赤線基地』の闇の奥
5 政治的センセーショナリズムから寓意的な怪獣へ
 
Ⅳものいわぬ女たち
―黒澤明の〈ポスト占領期三部作〉(一九五二―一九五五)の政治的イメージ
1 自己の問い/他者たちの問題
2 代行の僥倖―『生きる』(一九五二)
3 復讐の代行―『七人の侍』(一九五四)
4 代行の極限―『生きものの記録』(一九五五)
5 代行の廃墟で―〈ポスト占領期三部作〉のあと
 
V 涙の宥和
―『二等兵物語』シリーズ初期作品(一九五五―一九五六)による歴史の清算
1 娯楽映画と公共の記憶―「ブーム」のポリティクス
2 「二等兵ブーム」を構築する―「ノスタルジア」のメタ言説
3 「アチャラカ」を召集する―「兵隊喜劇」映画の誕生
4 敗軍の兵を許す―映画的荒唐無稽の論理
5 戦争の記憶を商品化する
 
Ⅵ 女が身をそむけるとき
―成瀬巳喜男における戦中(一九四一)と戦後(一九五五)の間
1 ニュース映画と国民=国家―『なつかしの顔』(一九四一)と『浮雲』(一九五五)
2 「観なくてもいいような気がしたの」―『なつかしの顔』(一九四一)の幻視
3 無縁の時―『浮雲』(一九五五)のさむけの果てに
 
付録 「我らを滅ぼせ」
―『ビハインド・ザ・ライジング・サン』(一九四三)の「良い日本人」
1 「映画版『菊と刀』」?
2 メイキング・オブ・『ビハインド・ザ・ライジング・サン』
3 星のトモダチ―「良い日本人」の誕生
4 自殺する異教徒―共感のパラドクス
5 勝者の想像力の夜の果て
 
夜のしるし―映画、歴史、救済

あとがき
索引
索引あり

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