図書センジョウ タイケン キャラバン000058512

戦場体験キャラバン

サブタイトル1~10
元兵士2500人の証言から
編著者名
戦場体験放映保存の会 編著/中田 順子 編著/田所 智子 編著
出版者
彩流社
出版年月
2014年(平成26年)8月
大きさ(縦×横)cm
19×
ページ
319p
ISBN
9784779119965
NDC(分類)
916
請求記号
916/Se66
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

1日目 勝ち戦の話を聞く
中国 日中戦争初期 山崎良雄さん
部隊とはぐれる/「支那人」は死んでまった/仲間の骨を持ち帰る/日本の兵隊も酷かったんやなあ

ハワイ 真珠湾攻撃のパイロット 城武夫さん
真珠湾を想定した訓練/米軍に気づかれないように近づく/わしは書くことも無いから/どーおっと大きな水柱が上がった/やっぱり男の生きがいだな

インドネシア 落下傘降下、空の神兵 城正行さん
ヤシの木万歳/降りてからの攻防/歓迎パーティー

2日目 戦局の変わり目の話を聞く
ミッドウェー海戦 空母「赤城」沈没 須藤文彦さん
陸用爆弾に取り替えろ/爆撃され飛行機上げ下ろしが出来なくなる/「赤城」は大火災/ようやく避難開始、必死の脱出/縄ばしごにすがりつく者、落ちていく者/今回だけは助かった

南太平洋 輸送船の沈没2回 斎藤元雄さん
ダンピール海峡で爆撃を受ける/海に飛び込み12時間泳ぐ/何もない部隊が転属させられる/2度目の爆撃/3度目はもっとも覚悟した

3日目 中国の戦場の話を聞く
苦力の拉致と殺害 井ノ口金一郎さん
苦力を10名捕まえて来い/病気の父子を捕まえる

行軍と警備 飯塚清さん
もう死にたい/歩いているだけでどんどん死ぬ/明日は俺の番かな/炭鉱警備隊を殺せ/夜襲に遭う

慰安所の風呂を創る 児玉利彦さん

4日目 南方の戦場の話を聞く
ビルマ インパール作戦 増茂武三郎さん
天長節には何が何でも攻撃する/病院行けば死ぬ/仲間の死、申し訳ないが……/逃亡兵のこと

ニューギニア ジャングルと飢餓 遠藤勝太郎さん
ヤシの葉を抱きしめて/一人でトル河を渡る

フィリピン レイテ沖海戦 戦艦「武蔵」沈没 上平芳明さん
どっかーんと水柱上がるがあれは火柱/あんなに殺さんでもええのに/船の兵隊は船で殺そうとする

フィリピン・ルソン島 山中の転進 安田誠さん
革靴も全部食べちゃった/撃たれた足はウジに食わせた/妻を殺された夫の復讐

5日目 孤島の戦場の話を聞く
サイパン島 玉砕と投降 山内武夫さん
部下に対して無責任な行動をしてしまった/班長の言われることは敗戦思想

硫黄島 地下壕 三田春次さん
上陸しても抵抗する手段が無い/敗走し壕の生活/投降の呼びかけ/家族には言えない

マロエラップ環礁 食べるための闘い 田口勝三郎さん
芋、かぼちゃ作り/ねずみ捕り/逃亡兵の続出/タコの実を盗んだ者の顛末

パラオ南西諸島 忘れられた島 齊藤仁太郎さん
サツマイモで生きのびた/上官の殺害

6日目 志願と空の戦争の話を聞く
商業学校 予科練クラス一斉志願 後藤重三郎さん
予科練に志願しよう!/教員の戦争責任

学徒兵、特攻出撃 松浦喜一さん
攻撃に至らなかった人と実際に特攻死した人では全然違う/最後の瞬間はどういう気持ちになったのか

夜間雷撃隊パイロット 新井省吾さん
銀紙で目くらまし/ざまあみろ、俺生きてけえった

7日目 沖縄戦の話を聞く
座間味島 集団自決 上里和子さん
振り向かなかった母/私を殺そうとした両親/ずっと残った怒りと憎しみ

沖縄出身現役兵 嶺井巌さん
小隊長の思いやり/軍は住民を守らなかった/また一人になった/住民の手助けを受けた恥ずかしさ/自決しよう

8日目 敗戦とその後の話を聞く
満州 引き揚げ、葛根廟事件 大櫛戊辰さん
上層部が留守の間にソ連が攻めてきた/事件の真相はいまだにわからない/みんな、助け合いなんてしなかった

シベリア抑留と民主化運動 池田幸一さん
ガマガエルをそのままかじる/一種のルネサンスが起きる/つるしあげ

看護婦、命ぜられて中国国共内戦に従軍する 坂本初枝さん
安楽死に携わる/中国共産党軍に招集されひたすら行軍/いつ帰れるのかな/民族関係なく一人でも多く助けたかった/中国のために尽くし、感謝され、人道的に扱われた

キャラバンはどうでした? 聞き取りボランティアによる対談
なぜ戦場体験を聴いているのか
「戦争の話って暗いんでしょ?」
広く知られた空襲と原爆の体験、兵士しか知らない戦場の体験
無色という方針
加害体験でなければ意味がないか
日本人はなぜ特攻話が好き
沖縄で体験を聞く
戦場体験は民間で残そう
あの決まり文句について話してみた
継承って何だろう