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井伏鱒二と戦争

サブタイトル1~10
『花の街』から『黒い雨』まで
編著者名
黒古 一夫 著
出版者
彩流社
出版年月
2014年(平成26年)7月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
221,6p
ISBN
9784779120343
NDC(分類)
910
請求記号
910/Ku75
保管場所
開架一般
内容注記
和書
目次

序 今なぜ井伏鱒二と戦争なのか

第一章 瞋恚(いかり)を胸に、「書くこと」に徹す 「戦争」への処し方(1)
(1)小林秀雄と「生活者」
(2)「徴用中」の文章
(3)「記録」すること 『徴用中のこと』など

第二章 『花の街』から『遥拝隊長』へ 「戦争」への処し方(2)
(1)「ペン部隊」、そして徴用作家
(2)『花の街』の特異性
(3)『遥拝隊長』

第三章 『徴用中のこと』が孕むもの 「戦争」への処し方(3)
(1)文学者の「戦争加担」
(2)「徴用」
(3)「記録者」井伏鱒二
(4)そして、浮上してくるもの

第四章 戦時下の「日常」 「戦争」への処し方(4)
(1)「従軍」から「疎開」へ
(2)疎開生活
(3)したたかに、しなやかに

第五章 「庶民=常民」の目線 戦中から戦後へ、その「揺るがぬもの」
(1)「記録者」の眼
(2)持続する「志操」
(3)静かな「瞋恚(いかり)」

第六章 原爆文学としての『黒い雨』
(1)「記録文学」か「原爆文学」か
(2)『黒い雨』の「反戦・反核」思想
(3)『黒い雨』と「被爆者差別」
(4)『黒い雨』と現在の核状況
(5)「風化」に抗する

第六章補論 『黒い雨』盗作説を駁す――捏造される文学史
〈1〉 『黒い雨』盗作説を自作自演――豊田清史という歌人
〈2〉 『黒い雨』を巡る豊田清史の言説批判
〈3〉 (谷沢永一)猪瀬直樹の『黒い雨』批判を駁す
 
第七章 井伏鱒二と原発――戦後文学史の中で
〈1〉 プロメテウスの「新しい火」
〈2〉 「安全神話」の崩壊
〈3〉 井伏鱒二と原発
 
本書で使用した文献
あとがき
索引