孫たちへの証言 第27集
- サブタイトル
- 〝あの記憶〟を風化させてはならない
- 編著者名
- 福山 琢磨 編
- 出版者
- 新風書房
- 出版年月
- 2014年(平成26年)8月
- 大きさ(縦×横)cm
- 19×
- ページ
- 260p
- ISBN
- NDC(分類)
- 916
- 請求記号
- 916/F85/27
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
◆第一部 国内での体験
言問橋下の隅田川で父と姉が犠牲に、母と私は助かる(東京都練馬区)(清岡美知子)
私たちは言問箸を渡って逃れるも父帰らず(神奈川県川崎市)(斉藤信子)
東京大空襲~被災から学んだ生きる道(東京都日野市)(川島正雄)
「東京大空襲」我が家も街ごと、怨念の火消えず(東京都西東京市)(深津泰蔵)
東京大空襲 焼夷弾を手で掴み外へ投げ出す(栃木市)(伊藤稔)
空襲下を生き抜く。戦争は二度としないで!(東京都)(庄司芳江)
東京大空襲、炎から守って下さった施設の人(東京都)(草柳翠
ゲートルを脱いだ日「うん、これで勉強できる」(神奈川県秦野市)(滝本重市)
ダダをこね東京へ帰らなかった私だけが助かる(埼玉県草加市)(松原慶子)
八王子大空襲の悲惨な渦に巻き込まれる(東京都昭島市)(並木幸雄)
横浜大空襲、トンネルに入れてもらえず助かる(東京都)(竹島忠昭)
終戦前目、秋田・日本石油製油所の猛爆に巻き込まれる(新潟市)(伊達崎道子)
「長岡市爆撃」事前予告の米軍伝単拾う(東京都国立市)(緑川真澄)
生きた心地がしなかった艦砲射撃を体験(山梨県南アルプス市)(加茂昌子)
引率教師を発狂さすほどの衝撃音と無数の切手(愛知県小牧市)(林美保子)
「終戦直前の手記」、〝もう駄目〟と観念したことも(東京都)(黒須富子)
学童集団疎開から帰り大阪空襲の悲劇に遭遇(千葉県野田市)(妹尾昭人)
大阪大空襲で奇跡的に焼け残った我が家 今も(大阪府富田林市)(藤岡冨愉子)
父経営の「錦湯」、アパートも焼く、家族は九人全員が無事(広島市)(永井新一)
神戸大空襲、爆弾投下の中、生き延びたのが不思議(兵庫県姫路市)(米澤鈴子)
母「死ぬ時は一緒」と防空壕に入らず(大阪市)(大川百登栄)
召集二週間後に四日市空襲で部隊全焼し、解散帰宅(大阪府守口市)(松下昭)
原爆地獄の中、看護婦として救護にあたる(鳥取県)(奥谷美枝子)
勝利を信じ家族ぐるみ一心不乱に闘う(鳥取県境港市)(渡辺陽子)
消えた町――福岡大空襲の夜(福岡市)(門田照子)
長兄は広島で被爆、次兄は沖縄で戦死(東京都)(保坂和子)
与論島沖で父の乗った船が撃沈されるのを目撃(大阪府守口市)(原田泰年)
陸軍の八尾飛行場で整備士。燃料は片道のみ(大阪府東大阪市)(吉川晋吾)
信州に疎開した精華高等女学校の学校工場(横浜市)(小森恵己子)
動員の赤羽造兵廠で〝証拠隠滅〟の炎見る(東京都小平市)(狐崎トシ)
疎開者はたたかれても負けない(山形市)(高橋由子)
「富士丸の遭難」二人の文の奇跡に出会う(東京都)(廣繁喜代彦)
◆第二部 国外での体験
家族の一員だった愛馬「あお」の出征(札幌市)(藤澤豊)
敗戦を知らず、ビルマのジャングルで戦い続ける(福岡県宇美町)(神田敏彦)
妹失うも新潟刈谷田開拓団から決死の逃避行(新潟県美附市)(星野理絵)
興南・日本窒素肥料の社宅で過ごすも暗転の逃避行(岡山県倉敷市)(鴨井享子)
赤ん坊(私)は奇跡的に生き続け死ななかった(兵庫県伊丹市)(村上貴美子)
朝鮮総督府で敗戦の報聞く。その後の逃避行(米国カリフォルニア州)(ウィルソン千恵子)
朝鮮で生まれた十四歳の少女、死線を越え帰国(兵庫県加西市)(山本寿子)
大連で生まれ敗戦後の満州で激浪の日々(千葉県我孫子市)(外崎康宏)
恐怖の引揚げ体験、今も思い出す(新潟市)(池田要子)
弟は水葬になるも私は瀕死の淵で生かされた(埼玉県狭山市)(矢満田智康)
戦後、鞍山市霊山区で暴民に家族が何度も襲われる(神奈川県川崎市)(佐藤元子)
人間を餓鬼道にした満州での極貧生活(水戸市)(石井幸子)
悲劇は戦争終結後のシベリア抑留体験(東京都三鷹市)(中島修一)
◆第三部 亡き人たちの証し
語られなかった父の学徒召集と被爆体験(水戸市)(大曽根)
戦中の厳しさを教師として生き抜いた母の遺稿(埼玉県所沢市)(平出有子)
結核の弟に母の叫び「政雄ここへ帰っておいで」(東京都)(佐藤ふさえ)
「お父さんはお星さまになったのよ」(神奈川県)(田村ひろ子)
父戦死で運命狂うも、しっかり支えてくれた母(東京都八王子市)(小川美代子)
ガダルカナル島を家族で訪れ散骨(宮城県登米市)(阿部フミ子)
◆第四部 戦後、それからの私たち
戦後の広島を原爆にしがらみの中で生きた我が家族(広島市)(中本奈媄代)
敗戦後の傷病兵受入れで倒れ、身障者に(鹿児島県伊佐市)(平城エミ)
◆第五部 特別編
血書を書いて志願した回天特攻・塚本太郎君を憶う(東京都)(小俣嘉男)
駆逐艦「桑」、オルモック湾で敵駆逐艦と交戦沈没(山口県熊毛郡)(山本貢)
ボナペ島から死線を越え沖縄へ、さらに激戦の渦へ(兵庫県尼崎市)(上江洲清)
玉砕のテニアンで艦砲射撃の恐怖にさらされる(沖縄市)(松田朝徳)
「忘れ得ぬ幼児の記憶」を記録に描き残す(北海道帯広市)(五味和男)
「鉄の赤いぼたん雪」生と死の別れ路(京都市)(山田はつ江)
戦争は敵愾心を植え付け人間を野獣に変身させる(福島県二本松市)(石川クニ)
◆第六部 学童疎開の記憶
東京都は他県より早く五月に学童疎開を実施(さいたま市)(木村良夫)
虚弱児童施設の「健康学園」(伊東)に集団疎開(横浜市)(吉岡博之)
台湾での疎開学園、陸軍の砲弾運び手伝う(福岡市)(北原幸夫)
沖縄県宮古郡池間島から台湾に疎開(沖縄県浦添市)(與那覇)
韓国の京城でも学童集団疎開行われる(広島県廿日市市)(田中律子)
学童疎開船「対馬丸」の悲劇、私もあわや(那覇市)(源河圭一郎)
空腹で番長の食支配、クーデター騒ぎに(埼玉県入間市)(近藤穣)
名刺、静岡奥山の「方廣寺」に五百人が集団生活(東京都)(中野登美)
富士のふもとへ疎開、東京に帰り空襲に遭う(東京都)(新井利子)
過酷! 集団疎開から帰阪し大空襲に巻き込まれる(神戸市)(大海一雄)
終戦前日、疎開した我が家の家の隣家に爆弾、あわや(千葉県市川市)(両角サヨ子)
学童疎開、地元の人々の温かい心遣いに感謝(千葉市)(勝山正)
よい体験になったが、二度とあってはならない(山口県岩国市)(岡本治子)
学童集団疎開、忘れられない腹ぺこの辛さ(神奈川県川崎市)(堀幸夫)
疎開地も戦場だった――「集団疎開日記」から(東京都)(木下務)
最年少の寮母、学童と共に過ごし母代わりにも(大阪市)(中村千鶴子)
あとがき(福山琢磨)
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