明日なき道を生きぬいて
はじめに
〈特別寄稿〉反戦の〝よすが〟刊行を喜ぶ(下田美知夫)
Ⅰ 無念の戦友(とも)の眠る山〈アラカン・ペグー山系〉
戦友の小指(赤木貞雄)
死の恐怖と絶望の淵に立って(大脇一元)
飢えと病と涙の転進(吉澤嘉一)
狂気の行軍(椿正利)
我が胸に深く残る傷跡(池山主宣)
無情の雨(秋山数一)
地獄でしかない戦争(岡本守)
白骨の峠を越えて(前田道雄)
死境に命を得て(内藤貞義)
秘境ペグー山系・死の行進(入江博)
ベンガル虎に肝を冷やす(中川富久治)
墓穴と化した壕(藤田一夫)
Ⅱ ミンガンクリーク〈チェドバ・ラムレ島からの脱出〉
苦闘の九日間(上田哲男)
玉砕島からの脱出(足立基)
ミンガン水路は三途の河(小西紀緒)
チェドバ島に敵上陸(岡川正明)
未完の刺青(森田憲一郎)
重責の二十五ポンド野砲(渡辺稔)
肉を喰む蛆(日置春蔵)
私を救ってくれたロンジー(森木孝幸)
Ⅲ 血に染った河〈シッタン〉
極限の中の人間愛(山下皎)
最後の「善哉」(懸樋仙蔵)
人間が理性を失くしたとき(浜本光夫)
泥と血にまみれた膝頭(山口義則)
ビルマの大地に血を流し(高本茂)
戦友愛(桑本親章)
裏切りと背中合わせの戦争(太田則雄)
シッタン――その血の流れに(大前春一)
Ⅳ 働哭の大地
二枚の写真(安達繁寿)
一兵士の悲劇(増田博)
人間の絆(木島千歳)
ビルマの空に味方機なし(河上道衛)
生還の条件(三好雅之)
砲を担いで(藤井康士)
Ⅴ ビルマよ永遠に
戦雲の証言(稲葉谷速夫)
愛馬と共に(乗本嘉二)
隠れた犠牲者(涌嶋仁一)
教員と軍人(吉田明)
戦争はもうごめんだ(中尾時雄)
捕虜の生活(白水覚)
ラムレでの田植え(竹内勉)
想い出の地、ビルマへの懸け橋(林諄)
編集後記