掃蕩の銃火逃れて

発刊の辞
〈特別寄稿〉光る珠玉の体験（市原麟一郎）

Ⅰ　太平洋の島々
殲滅のギルワ（岡添楠一）
石を傷口に押し込み止血す（藤川恒義）
ツルブからラバウルまで（藤岡秀男）
六千人が火の海へ（坂本勝幸）
洗濯物に爆弾の雨（門田将雄）
ポポラング島　痛恨の葬儀（武政徳福）
グアム　掃蕩の銃火を逃れて（大崎治重）
ロタ島　血まみれの小隊（北村寿夫）
ミレー島悲話（名倉高雄）
惨劇のパラオ（徳弘国増）

Ⅱ　ビルマ・マレー・シンガポール
運命のピンマナＹ字路（西村実）
イラワジ河の輸送船（明神良守）
悲痛インパール作戦（市川敏英）
共戦の馬も今は食糧（山崎大吉）
演習が死の行進に（熊沢幸一）
緊迫のラングーン（高木関太郎）
ジャングルにさまよう幼子達（安岡満夫）
辛酸をなめるケッペル作業隊（植田英雄）
クアラルンプールの鳥かご（竹村宮起）

Ⅲ　フィリピン・インドネシア
バターン半島に捕虜の列（橋上勇）
岩藤山の抵抗線（国沢進）
ネグロス（１）　地獄谷からの生還（味代木勲一）
ネグロス（２）　別れのオモユ（河野満）
群青の海に白衣散る（田中茂）
病舎が修羅場に一転（堅田栄幸）
戦りつの日々チモール（横山助男）
カムラン湾の悲劇（笹岡英猪）
飢えの苦しみ（有田士郎）

Ⅳ　還らざる人を偲んで
歌（宮田久子）
朝露の想い（高橋喜代子）
海辺の村にいくさのかげり（沢田昌）
あかぎれの青春（藤原栄）
突然の訃報（小松春子）
あんた、なぜ死んだぜよ（石元琴）
青いリンゴの思い出（中村フジ子）

編集後記