マレー捕虜記

はしがき
第一章　ユニオン・ジャック再び
老虎と若獅子
現地住民への示威
ラングーン会談
作業隊供出のいきさつ
　
第二章　シンガポール作業隊
広場の土下座
クルアンの関所
タンクリン
犬や馬なみ
　
第三章　マレー作業隊
植民地体制下に安住
南馬軍指令所へ
ドラム缶の運搬競走
ネールの視察
鶴戦犯調査団
新昭南の再開拓
バトアラン炭坑へ
　
第四章　東京ニュース
マラッカ渉外部
軽薄と頑固
板垣大将の指示
戦争放棄の新憲法
「文」の一道へ
　
第五章　十万人の残留
英軍、方針を変更
売られる日本人
内還終期を明示せず
盛んな「出稼ぎ」
エンダウの山に赤旗
罠と密偵
俺の今の気持ち（作業隊員の手記）
　
第六章　皿の乾いた河童
重たい商標
ビールで買収
日本的民主主義
「対立」の民主主義
新憲法と軍隊
人間信仰
生きる自然
リンゴの歌
西欧思想の勝利
復員
あとがき