御前会議と対外戦略　３

目次省略
序
Ⅰ　東條内閣の政戦略と終戦構想
一　東條内閣の戦争指導
（一）　戦争終末の構想と緒戦
（二）　戦争指導大綱（第一回）の策定
（三）　独ソ和平工作と対ソ戦構想
（四）　「支那事変」処理と重慶攻略
二　国際情報管理と戦況の把握
（一）　「世界情勢判断」と外務省の立場
（二）　戦況の悪化
三　参謀本部の戦争終末研究
（一）　戦争計画再検討の基礎作業
（二）　戦争指導大綱（第二回）と一九四四年の年頭予測
（三）　戦争指導班の早期終戦方策案
四　東條内閣の終焉
（一）　重臣による倒閣運動
（二）　東條内閣への糾弾
　
Ⅱ　小磯内閣の政戦略
一　最高戦争指導会議の設置
（一）　組閣の性格と終戦志向
（二）　政戦略の吻合努力
二　戦争終結の模索
（一）　戦争指導大綱（第三回）と終戦構想
（二）　対ソ・対中政策の日本側譲歩案
（三）　繆斌工作と重光外相の対応
（四）　外務省のヤルタ会談情報
三　捷号作戦と国務統帥の混乱
（一）　比島決戦の破綻とその影響
（二）　小磯内閣の末期
　
Ⅲ　鈴木内閣の終戦経緯
一　鈴木内閣の組閣と戦争終結の始動
（一）　重臣会議と新内閣への要望
（二）　東郷外相の日ソ中立条約廃棄通告認識
（三）　最高戦争指導会議構成員会議と対ソ交渉
二　戦争指導大綱と対ソ施策
（一）　戦争指導大綱（第四回）の作成過程
（二）　種村佐孝と高木惣吉の対ソ施策
（三）　最高戦争指導会議および御前会議での審議
（四）　木戸の時局収拾対策案と天皇の終戦促進意向
三　外務省による終戦工作
（一）　広田・マリク会談と佐藤大使による日ソ交渉
（二）　欧州中立国を舞台とした和平工作
四　ポツダム宣言受諾経緯
（一）　ポツダム会談と対日宣言の発出
（二）　鈴木首相の黙殺発言
（三）　降伏条件をめぐる東郷外相と阿南陸相の対立
（四）　ポツダム宣言の受諾
（五）　バーンズ回答をめぐる閣議
（六）　最後の御前会議と終戦の詔勅
（七）　軍部統率と宮城事件
　
Ⅳ　政戦略国策決定のメカニズム
一　大日本帝国憲法における内閣と閣議に関する規定
二　大本営の設置と政戦略
三　大本営政府連絡会議の性格
四　最高戦争指導会議の性格
五　御前会議の性格
六　東條首相の政戦略意識と天皇
　
Ⅴ　日本の対英米通商貿易問題
一　日英通商関係
（一）　欧州諸国向け海路輸出の途絶
（二）　英経済戦争省と在英日本大使館交渉
二　日米通商関係
（一）　日米通商条約の廃棄
（二）　対日経済制裁の現実
　
注記
Ⅰ　東條内閣の政戦略と終戦構想
Ⅱ　小磯内閣の政戦略
Ⅲ　鈴木内閣の終戦経緯
Ⅳ　政戦略国策決定のメカニズム
Ⅴ　日本の対英米通商貿易問題
　
あとがき
人名索引
索引あり