苦患のルソン戦線

まえがき
大戦勃発
戦時下の学生生活
徴兵検査と繰り上げ卒業
医局生活と就職
教育召集（軍医予備員）
（一）　入隊時検査
（二）　中部第二十四部隊入隊
（三）　大手前陸軍病院へ
（四）　除　隊
応召
（一）　令状来る
（二）　宿舎北寺町へ
（三）　出陣準備
（四）　動員輸送
（五）　宇品上陸
吉野丸乗船
高雄入港
バシー海峡遭難
バンギー上陸
発熱、ヴイガン患者療養所へ
バギオ兵站病院入院
入院生活の日々
退院
マニラ徘徊
森田海軍軍医大尉との奇遇
再び入院、バギオへ
原田兵站配属
―醜い人間関係―
（一）　酒井見習士官との再会
（二）　将校会食での失敗
（三）　敵性国人抑留所視察
（四）　新年を迎える
（五）　初空襲
（六）　初めての慰安所行
（七）　いわれなき叱責
バギオ防衛司令部へ転属
（一）　非情な参謀
（二）　連日の猛爆
―医務室に直撃弾―
（三）　アコップにてゲリラに襲撃さる
（四）　軍病院被爆
（五）　軍司令部へ見舞
（六）　再びアコップ生活
（七）　ゲリラ討伐
（八）　武富参謀激怒
（九）　恐怖の連爆
―死の街バギオ―
再び転属、大島大隊へ
（一）　絶望の日々
（二）　冷遇差別
バギオ最後の日
危うく脱出
屈辱
ボントック街道放浪
（一）　遂にひとりとなる
（二）　本多君と再会
（三）　兵站監部出頭
―再び原隊追求―
（四）　五十二粁地点にて
―酒井との出会い―
（五）　盟兵団本部へ
（六）　再び九十粁へ向う
十二陸病と共に
アシン渓谷
（一）　飢餓の彷徨
（二）　瘴癘の地トクカン
（三）　地獄谷三ＲＨ
（四）　白骨街道を四ＲＨへ
（五）　熱帯熱マラリア罹患
（六）　再び三ＲＨへ引き返す
終着地カラバンの生活
降服勧告のビラ
敗戦を知る
投降への道
（一）　苦難の山越え
（二）　本多君と三度会う
（三）　敵陣に降る
収容所生活
（一）　カンルバンの大門をくぐる
（二）　極悪の給与
（三）　衰弱極まる
（四）　捕虜病院入院
（五）　退院再び労役　
（六）　マリキナ使役
（七）　同窓太田君に出会う
（八）　望みなき作業の毎日
（九）　医務室勤務となる
（十）　医務室幕舎へ移る
帰国
（一）　内地還送決定
（二）　カンルバン出発マニラへ
（三）　乗船
（四）　佐世保上陸
懐かしの故郷へ
（附）
第百三十三兵站病院海難戦没者慰霊行
―遙かにバシーの海を望む鎮魂の旅―
あとがき