昭和恐慌下の日本経済 第3巻
前言
第一編 サラリーマンの恐怖時代
一、 緖論
二、 サラリーマンの悲哀
三、 苦難の諸相(上)
四、 苦難の諸相(下)
五、 二つの道
第二編 サラリーマンの解剖
一、 サラリーマンの實體(上)
二、 サラリーマンの實體(下)
三、 『技術的頭腦勞働者』
四、 サラリーマンの物質生活
五、 サラリーマンの精神生活
六、 官吏について
七、 自由職業人について
第三編 サラリーマンと資本主義
一、 サラリーマンの發生
二、 近代國家とサラリーマン
三、 サラリーマンの增大
四、 サラリーマンの沒落
五、 產業合理化とサラリーマン
第四編 サラリーマンと社會主義
一、 技術關係と階級關係
二、 崩壊期の現象と問題
三、 新社會の建設に向つて
四、 二種の勞働の對立の消滅
第五編 サラリーマンの解放
一、 サラリーマンと支配階級
二、 サラリーマンとプロレタリアート
三、 サラリーマンの運動について
四、 サラリーマンの闘爭と解放
附錄
一、 舊中間階級と新中間階級
二、 知識階級の根本問題
三、 サラリーマンの諸問題
目次省略
初篇 窮乏のさまゞの型
一 養蠶農村
今年の繭安の深刻な意味
田畑お失くする養蠶農家
養蠶農家は飢ゑる
繭の減收の背後にあるもの
二 米作農村
農民組合のある米作地帶
窮乏貧農の密集地の有樣
農業の機械化の悲劇
三 多角形農業の村
多角形農業地の困り方
行詰つた「日本デンマーク」
四 工場のある農村
「田園工場」お觀ざるの辯
時めく農村人絹工場お觀る
農村家內工業の典型
五 山村と漁村
島根の山村の「株小作」
山村型の自然經濟も崩壊する
トラックで村が全滅する話
山村の窮乏の特殊性
代表的な三重の山村
漁村のありさま
六 借金の重壓
忘れられている貧農の負債
借金はかうして殖えた
凶作お望む農民達
飯米の缺乏
中篇 農民から觀た農村對策
一 更生運動の實績
增產と多角經營の奬勵
多角形お横目で見ている者
專業化への逆轉
痛い目お見た人達
その他、等、等
二 更生計畫お立てた村々
計畫だけは立てる
御札お配つた村
實踐されない計畫
もしか何處でも實行したら?
三 產業組合と貧農大衆
生產組合、出荷組合
購買組合、信用組合
四 米穀統制法の效目
中農は有難くない、貧農は助からぬ
得おした人達
米の賣らされ過ぎ
拂下米の行方
產米檢査の嚴しさ
五 救農工事の實相
群馬、長野、新潟、石川
大阪、岡山、奈良、三重、岐阜、秋田、宮城、山形、岩手
終篇 農民の喘ぎ求めるもの
一 沒落の中農層
自作農創定の破產
統計には現れぬ中農の土地喪失
二 地主の狀態
强弱さまゞの大地主
中小地主は參つている
賣逃げおやる地主達
三 不在地主と土地集中
不在地主、銀行地主は殖える
土地兼併の先頭に立つは金貸地主
地價釣上げの努力と小作料
四 土地飢饉の出現
農村に殖えた「食ひつぶし」と食へぬ人間
米の稔る田の欲しさ
働き口のない貧農下層
五 零細農小作と地主的土地所有
半封建的な社會關係
高率小作料の社會的基礎
六 守勢の側、攻勢の側
滯納小作料の取立て
小作地お取上げられる
土地取上げのからくりと爭議
小作料の引上げ
七 農民運動の前途
全國農民組合の陣形
貧農下層の進出
そこでどうなるか?