マスク屋60年
- サブタイトル
- 来し方を振り返り
- 編著者名
- 重松 開三郎 著
- 出版者
- 産業能率大学出版部
- 出版年月
- 2012年(平成24年)5月
- 大きさ(縦×横)cm
- 22×
- ページ
- 448p
- ISBN
- 9784382056664
- NDC(分類)
- 289
- 請求記号
- 289/Sh28
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 昭和館デジタルアーカイブ
まえがき
第一章 昭和初期の世相
本郷で生まれて、神田で育ち
大戦後の大不況 五色揚げに助けられたマスク屋
拡大する工業中毒
恩人 森川惣助氏
日本で最初の労働安全衛生保護具の官製ポスター
鯉沼茆吾博士 ILO会議
満州事変・上海事変勃発 戦争の足音
『秋葉原駅』駅名の由来
幻のパンフレット『陸軍の横暴を排す』
第二章 素晴らしかった当時の世相
夜行列車利用の急行便
欠食児童の涙ぐましくも素晴らしい兄弟姉妹愛
第三章 小学校入学
便所にお化けが出なかった最新の小学校
サイタ サイタ サクラガ サイタ
明るかった昭和初期
馬堀海岸
稲毛海岸
『非常時』日本
『楽し都、恋の歌』と歌って大目玉
日本中で歌われた『愛国の花』
長姉の結婚
災害多発男から安全男に
支那事変(日中戦争)勃発
紀元二六〇〇年、関西修学旅行
番外編その一 日本海海戦の挿話と日米戦争の遠因となった日露戦争
第四章 中学流転
病気の一手引受け所
屈辱の駆け足試験
高等小学校に入学
忍び寄る食糧危機 配給制度始まる
番外編その二 飢える日本の再来が心配
城北中学へ転入
太平洋戦争勃発
学徒動員(その一)凸版印刷志村工場
番外編その三 不運だった木炭自動車
第五章 太平洋戦争
緒戦の大勝利
敵もさるもの
逆潮
押し戻される日本
第六章 学徒動員強化
学徒出陣と学徒動員
学徒動員(その二)日本重工業
犬の徴発、涙の別れと奇跡の生還
戦時下の学生生活
第七章 残虐な焼き殺し作戦
連合国にも多かった残虐行為
明らかな国際法違反 戦災死者五十一万人
第八章 焦土での苦闘
仮事務所の確保
婦女子の疎開、仙台の被爆
中学校繰り上げ卒業
爆弓の秘話
第九章 学徒動員(その三)軍需省
天下御免のエンジン泥棒
運河に浮かぶ空襲の犠牲者
小さくなった葉書、父の判断
復元を目指して焼夷弾の蒐集
第十章 惨禍広がる
自宅焼失 神田へ逃避行
燃えるB29 旋回するビルの影
つかの間の桃源郷 文部省科学技術研究補助員(1)
空襲下の催促状
第十一章 悲報相次ぐ 断末魔の大日本帝国
神風特別攻撃隊出撃、硫黄島玉砕
神風も及ばず 沖縄の悲話『ひめゆりの塔』
ドイツ降伏 最後の一兵となる
当時の若者の心境
広島、長崎に原子爆弾 死者二十一万人
ソ連、条約を破り不法侵入 未だに居座り
終戦の詔勅 厚木航空隊のビラ
第十二章 敗戦
占領軍の進駐
米陸軍 東京に進駐
一家再集合
進駐軍の言論統制
文部省科学技術研究補助員(2)
第十三章 第二次世界大戦終了
大戦の概要
全世界の死者 五千五百万人
日本軍の復員状況
講和条約成立(ソ連を除く四十八か国)
第十四章 正義と人道を詐称した東京裁判
事後法を認める等、国際法を無視した復讐裁判
堂々と所信を述べたインド判事
パール博士へ感謝の碑、碑文
マッカーサーの良心の声
第十五章 混沌の世に生きる
敗戦直後の生活
東京都立工業専門学校入学
3S政策のとりこになるな
工場見学会で見た板金の神様
第十六章 騒乱、天災、大事件続発
飢える東京で『食糧メーデー』
幼児も惨殺したロシア革命の再来を懸念
国民の総意ではなかった新憲法発布
マッカーサー ゼネスト中止を命令(戦後日本、最大の危機を回避)
無法がまかり通る世相
『横書き』が「左から」に変わる
シベリア帰還第一船 舞鶴に入港
神田旅籠町の焼けビルへ
帝国銀行椎名町支店で全行員毒殺事件
弱り目に祟り目。各地を襲う大地震
国鉄等で奇怪、過激な事件続発
第十七章 均衡予算への苦闘/嬉しいニュースも
新円切り替え
経済九原則を掲げたドッジライン
嬉しいニュースも
日本保安用品協会発足
第十八章 進駐軍の無道、救援物資の悲喜劇
第十九章 地中海産の大型海綿
第二十章 重松製作所入社
遅れた就職活動
出社
製造課勤務
研究課(東京大学内の研究室)
四年間だけのサマータイム
防じんマスクの国家検定開始
千円札登場
第二十一章 朝鮮動乱
動乱の推移
特需で息を吹き返した日本産業界
第二十二章 ガス中毒対策
ガス中毒事故多発
新型送風マスクの開発
第二十三章 復興、経済成長へ
父、重松侹造に労働大臣賞
日航機もく星号 三原山に激突
銀座で海軍小僧の面目発揮
テレビ放送開始
大会社が応じてくださった増資
滝野川工場 操業を開始
第二十四章 営業課へ配転
割り当てられた顧客
お小言を頂くため、顔を覚えて頂くための顧客訪問
大口需要家からの受注を目指して(その一)
珪肺法案 成立
第五福竜丸の遭難/原爆マグロ事件
第二十五章 開発業務にも注力
直結式小型防毒マスク 十四改良型の誕生
耐炎帆布製品 開発
大口需要家からの受注を目指して(その二)
悲運の松尾鉱山(脱硫製品に対抗不能)
第二十六章 メード イン ジャパンからの脱却
静電ろ過材の開発
エアラインマスクの製造 名付け親
珍種の防じんマスク開発
第二十七章 炭鉱用自己救命器の開発
国内炭鉱の状況
沖、岡、ご両所のご要請
誤報への対応/当社の反論
第二十八章 国内出張奇談(古きよき時代の旅)
東海道の旅
三題噺(アイスコーヒー、コールドコーヒー、ローマの休日)
松尾鉱山出張記
宇高連絡船で四国へ デッキで讃岐うどん
全日本産業安全大会(広島大会)
番外編その四 結婚、江戸っ子失格、埼玉県民に
番外編その五 その他の奇談、珍談
第二十九章 代理店の倒産
新婚早々の年末出張
東西で異なる煎餅の定義
第三十章 広視界型面体の開発
青函連絡船 洞爺丸転覆 日本最大の海難事故
海峡連絡船の遭難相次ぐ(宇高連絡船紫雲丸沈没)
長崎へ二十五時間、SL列車の悲喜劇
原爆の爪痕? 三菱長崎造船所
消防用防毒マスクの掉尾を飾ったAW型面体
大阪消防局の防煙マスク
防毒マスクの規格制定、検定開始
映画に登場した超広視界型面体
第三十一章 商売冥利を感じた時
作業員の救助、健康保持に貢献
著名人との邂逅
第三十二章 海外出張の奇談、珍談
欧州産業安全衛生視察団
その他の海外出張奇談
番外編その六 その他の奇談、珍談
第三十三章 昭和後半期の出来事
岩槻工場の発足
国際呼吸保護学会(ISRP)
第三十四章 終曲
創業者重松侹造の死去 与えられた名誉
母の死 不寝番とおでんの思い出
私に与えられた名誉
終わりに当たって
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