十五対一
序に代えて
はじめに
第一章 敵中の不時着
大陸縦貫の企図
長沙陥ちる
エンジン停止
飛電一閃
南に飛ぶ
第二章 崩れかかる土俵
敗戦の責任
メークテラ飛行場
別荘地メイミョウ
戦場ドライブ
土俵の建て直し
拉孟危うし
ミートキナの悲鳴
九州の「龍」「菊」と東北の「勇」
集い寄る若武者
時限爆弾と夜間輸送
第三章 軍司令部を最前線に
爆撃下の王宮に
バーモの固め
ミートキナ陥ちる
軍司令部を芒市に進む
火蓋を切る
教え子散る
火中の三児
暗号解読に成功
軍司令部を最前線へ
ひと匙は縁起が悪い
拉孟ついに散る
騰越もまた空し
十五対一
刃を返して
拉孟の使者
敵将の感状
猛爆下の軍司令部
第四章 二正面の脅威
竹の軍司令部
「菊」薫る
「勇」師団の返上
バーモ陣地の点検
「龍」の悲鳴
北か南か
新しい土俵
第五章 「龍」の後退
総攻撃の前夜
鉄兜の押問答
敵国元首への答礼
軍に殿して
バーモの鉄環
虱をひねる
第六章 義士討入りの夜
バーモ救援の計画
大詔を奉読して
ナミユ高地
野菊を手向ける
再度の払暁攻撃
セイコー、セイコー
右を防ぎ左を撃つ
散る桜
置土産
篝火の下に
モンユ引き揚げ
第七章 陣中の佳節
中国兵の正月は
見透しと準備
小気味よい反撃
ナンカン危うし
またも十五対一
熊五郎と権之助
火中の弾薬
再度の猛爆
紀元の佳節
感状と感情
第八章 隣家の火災
「菊」師団の返上
山寨の軍司令部
月下の銃撃
砂漠の死闘
隣家の空気
予期せざる波瀾
「菊」を迎えに
恩賜の連射砲
徳利抱えて壕内へ
長沼十五榴
青い火
僚友の霊前に
第九章 悪戦死闘
大和村軍司令部
禿鷹か山鳩か
紅顔の美青年
サジに推進
ああ、宇賀連隊長
ピヨベの危急
死闘
重囲を突破す
第十章 ビルマよさらば
エンジンと足
トングー陥ちる
個か全体か
シュエジン川を渡る
ジャングルの夜行軍
ラングーンの悲劇
ああ、シッタン河口
復命と帰還
七度目の負傷
青竹を杖にして
「作戦の神様」の素顔