図書センジョウ ノ グンポウ カイギ000057911

戦場の軍法会議

サブタイトル1~10
日本兵はなぜ処刑されたのか
編著者名
NHK取材班 著/北 博昭 著
出版者
NHK出版
出版年月
2013年(平成25年)5月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
284p
ISBN
9784140816042
NDC(分類)
393.3
請求記号
393.3/N71
保管場所
閉架一般
内容注記
主要参考文献:p243
和書
目次

まえがき
 
第一章 資料発見の衝撃
決意
ある"特攻遺族"との出会い
ドイツ逃亡兵の名誉回復
「敵前逃亡」は恥ずべき所業なのか
謎に包まれた軍法会議
元厚生省事務官・坂田良右衛門
気になる専門家
元「法務官」未公開テープ
資料発見の衝撃
封印
 
第二章 二人の法務官
ベールに包まれた軍法会議
法務官と軍法会議
遺族との交渉
馬塲と沖との"対話"
不正義の撤廃と反戦への思い
「荊棘のみの待ち受ける道」へ
陸軍省法務局ナンバー2・沖源三郎
軍人からの圧力と闘った「法の番人」法務官
元法務官の生存者を探して
元法務官・小池金市氏
法務官「武官制」改正
武官制をめぐる馬塲と沖の違い
「やっぱり、なるようにしかならんわい」
武官制の何が問題なのか
 
第三章 法務官・馬塲東作が見た戦場
戦況が悪化していく中で
フィリピン行きの異動命令下る
戦火が迫るマニラへ
今もマニラに残る司令部の建物
マニラ脱出の際の"ある行為"
それでも法の正義を貫こうとした馬塲
ある気がかりな記述
罪名「奔敵未遂」に隠された意味
「中田富太郎」を追って
森保氏の記憶の中にあった"ある死刑囚"
「現地調達」という無謀な戦略
「バヨンボンでおかしなことがあってな…」
九一歳の老兵の慰霊の旅
元ゲリラ兵との出会い
中田上等機関兵の処刑現場を求めて
馬塲と行動を共にした元書記官
死刑ありきの「空気」の中で
「馬塲さんもだいぶ苦労したねえ…」
馬塲が残した「死刑執行始末書」
「逃亡者を特攻に使用」の電報
「1021空」の証言者を求めて
元衛生兵が見た「特攻」の現場
軍の罪に加担していく馬塲
フィリピン戦末期の「異常なる環境」
最後に犯した罪
 
第四章 終わらない遺族の苦しみ
隠蔽
眠っていた旧厚生省資料
「如何なる理由があっても容赦せず…」
ある陸軍曹長の死刑をめぐって
汚名を着せられた
「こげんこと、夢にも思いませんでした」
城曹長の「軍歴」に記されていたこと
名誉回復
なぜ"名誉回復"が難しいのか
吉池陸軍軍曹の"名誉回復"裁判
裁判長の"異例"の提案
曖昧にされてきた戦争責任
中田家の終わらない戦後
親族
中田家についての驚くべき事実
「もうこれ以上、触れないで欲しい」
 
第五章 法務官たちの戦後
戦後法曹界における大きな影響力
馬塲東作の戦後
沖源三郎の戦後
「法の番人」の戦後を追って
証言を残した馬塲と沖
今なお続く、「組織」対「個人」という問題
 
解説 軍法会議にみる戦争と法(大阪経済法科大学客員教授・北博昭)
主要参考文献
あとがきにかえて―「主人公」たちのその後