丁字戦法の理論と実際
- サブタイトル
- 日本海海戦詳細研究;1
- 編著者名
- 出光 英哉 著
- 出版者
- ブックコム
- 出版年月
- 2014年(平成26年)4月
- 大きさ(縦×横)cm
- 31×
- ページ
- 390p
- ISBN
- 9784907446079
- NDC(分類)
- 391.2
- 請求記号
- 391.27/D56/1
- 保管場所
- 閉架一般
- 内容注記
- 文献あり
- 昭和館デジタルアーカイブ
序 本書の目的
第1章 丁字戦法は誰が考案したのか
丁字戦法の考案者に関する議論
明治初期における戦術の導入
日清戦争における艦隊戦術
明治33年大演習における丁字戦法
明治33年特命検閲における戦策
山屋他人の円戦術
八点正面変換の訓練
秋山真之と佐藤鐵太郎による考案
日露戦争直前の戦策
水軍書の影響について
秋山における戦術の考案過程
検討結果に基づき構成される事実関係
第2章 かわされた丁字戦法
黄海海戦の経過と論点
日本側の戦闘詳報の検討
露国戦史の検討
検討結果から見た黄海海戦の対勢
第3章 度重なる戦策改訂
度重なる戦策改訂に関する議論
1月9日戦策及び1月10日第一戦隊戦策の捉え方
黄海海戦の結果の捉え方
4月12日戦策の捉え方
4月21日戦策、5月17日戦策、5月21日戦策の捉え方
奇襲隊攻撃中止の捉え方
検討結果に基づき構成される事実関係
秋山の戦術理論についての考察
第4章 敵前大回頭の決断
敵前大回頭とは
敵前大回頭に関する議論
敵前大回頭に関する記録と証言
論者たちの見解の検討
検討結果に基づき構成される事実関係
第5章 三笠艦橋上に秋山参謀はいたのか
菊田槇典の指摘
菊田の挙げる論拠
論拠の検証
検討結果に基づき構成される事実関係
秋山に対する命令の意図
第6章 バルチック艦隊の陣形変更
クラドーによる批判とロジェストウェンスキーの反論
事実の経過
二列縦陣に関する日露双方の誤認
「単横陣」の有効性
二回目の二列縦陣の有効性
二回目の二列縦陣の形成経過に関する誤った理解
オスラビヤへの砲火の集中原因
一連の陣形変換についての総括的評価
第7章 航跡図の再検討
検討の対象とする航跡図
砲戦開始時までのバルチック艦隊の針路
砲戦開始前後のバルチック艦隊の隊形
連合艦隊が大回頭を行った位置
砲戦開始後の両艦隊の航跡
敵前大回頭に至るまでの第一戦隊の航跡
大回頭に至るまでの第二戦隊の航跡
回頭後の第二戦隊の航跡
連合艦隊戦闘報告附図再構成版
第8章 切り返しは可能だったのか
敵前大回頭に対する切り返しの可能性
敵前大回頭時における砲戦の優劣
第9章 丁字戦法は実行されたのか
丁字戦法の有無に関する議論
砲戦開始後の両艦隊の航跡
両艦隊の損害の状況
連合艦隊戦策と実際の行動との対比
秋山の認識
佐藤の認識
連合艦隊の認識
論者たちの見解の検討
検討結果から導き出される結論
第10章 第二戦隊直進の妥当性
第一艦隊左十六点一斉回頭に関する議論
両艦隊の対勢の変化
バルチック艦隊の変針は舵の故障であったのか
一斉回頭の妥当性
第二戦隊の直進の理由
第二戦隊直進の戦術的な妥当性
第二戦隊直進の指揮命令上の妥当性
参謀長を通さない直接進言の問題
膅発防止のための一斉回頭という見解の妥当性
検討結果から導き出される結論
まとめ 丁字戦法とは何だったのか
補論 「根拠」と「構造」―若き研究者のために
参照文献略号
あとがき
資料の利用については4階 図書室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 図書係
- 電話番号:
- 03-3222-2573
- FAX:
- 03-3222-2626

