日本海事史の諸問題　海運編

まえがき
近世海運の展開と越後廻船―入津記録を中心に―(柚木学)
元禄期の新潟町(小村弌)
敦賀の蔵宿と払米代銀引負事件―近世前期の米穀取引市場の様相―(印牧信明)
近世前半期の佐渡廻船業について(佐藤利夫)
加賀の海商、木谷家一門の系譜について(清水隆久)
越中国射水の水郷と放生津町など舟方―懸作高の増加・仲買人の独立(高瀬保)
北前船の便り(牧野隆信)
紀州黒江漆器と日方廻船(上村雅洋)
三河船・尾張船の廻船加入について(村瀬正章)
浦商人が見た幕末期の北部九州における海事事情(高田茂廣)
近世河川海上運漕と江戸回船問屋―利根川・荒川の舟運荷物を中心として―(丹治健蔵)
海商『中村家』の勘案加(カムチャッカ)漁場経営(刀禰勇太郎)
国内海運網の近代化と流通構造の変容(中西聡)