戦火とドーナツと愛

第一章　愛しい人々は戦争に消えた
知覧の町で、特攻として消えた人に会う
出陣学徒壮行会
第五十六振武隊　上原良司さんのこと
上高地に流れたハーモニカ
ぶどう酒で別れの盃
帝大生　石丈夫さん
愛とも知らないで
丈夫から父への手紙
沖縄で戦死
もうひとつの戦死
あこがれの人は南方で戰死

第二章　愛の戦争と青春
昭和の子
日の丸の小旗
女学生のストライキ
東京初空襲、パイロットの顔を見た友人たち
東京家政学院へ進学
女学生のおしゃれ
学校工場の工員に
学校工場の給食当番
友人それぞれの戦争体験
広島にいた友人、松村敏子の体験
父は海軍中将　鈴木雍子の体験
海軍省に勤労動員　金子日出子の体験

第三章　焼け跡にて
戦争は終わった
ないない尽くしの中での料理
徳永恕へのあこがれ
東京裁判
結核に倒れて
軍犬との出合い
遅い結婚
夫の戦争
パリに赴任
がんとの戦争
闘病仲間　前沢悦子さん

エピローグ　戦跡を訪ねて
パールハーバーで考えたこと
沖縄　五十八年目の慰霊の日
ふたたびの知覧
沖縄　ある出会い

あとがき