図書アメリカ ワ イカニ シテ ニホン オ オイツメタカ000057660

アメリカはいかにして日本を追い詰めたか

サブタイトル1~10
「米国陸軍戦略研究所レポート」から読み解く日米開戦
編著者名
レコード ジェフリー 著/渡辺 惣樹 訳・解説
出版者
草思社
出版年月
2013年(平成25年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
222p
ISBN
9784794220158
NDC(分類)
319
請求記号
319/R22
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

まえがき(渡辺惣樹)
米国陸軍戦略研究所レポート
日本の戦争決断一九四一年:その今日的教訓(米国空軍大学教官、上院軍事委員会専門委員・ジェフリー・レコード)
序文(米国陸軍戦略研究所所長・ダグラス・C・ラブレース・ジュニア)
 
序章 日米開戦のプロセスを検証する
 
1章 真珠湾攻撃とは何だったのか
戦略的愚考
非合理的決断の解釈(Presumption of irrationality)
 
2章 日本の侵略とアメリカの反応 一九三七―一九四一年
独ソ戦と日米関係
ルーズベルトのジレンマ
経済制裁への過信
戦争か隷属か:二者択一の強要
日本の南進の決断と英米不可分の判断
 
3章 日本の判断の基礎となった仮定
日本の仮定
ご都合主義的な対米戦争終結構想
人種的優秀性の過信
 
4章 日本の決断
対米開戦決意の合理性
対ソ戦は後回し
真珠湾攻撃―日本の戦略的愚考
 
5章 失敗したルーズベルトの日本牽制
真意不明の軍備増強と経済制裁
英蘭植民地限定攻撃の恐怖
理解し難いルーズベルトの中国偏重
 
6章 経済的な締めつけの代償
破滅的な中国からの撤退要求
強引な経済制裁と自殺的戦争
 
終章 汲みとるべき七つの教訓
「恐怖心」と「威信(プライド)」
潜在敵国の歴史、文化への造詣
牽制される側の心理
戦略に沿った軍事作戦
戦争行為としての経済制裁
危険な精神性重視
戦争宿命論の呪縛
 
解説
異様なルーズベルト外交と米国世論を理解できなかった日本外交:「米国陸軍戦略研究所レポート」解読のヒント(渡辺惣樹)
 
はじめに
 
I ルーズベルト政権の「邪悪な意思」の存在をめぐる論争
真珠湾攻撃研究の系譜:「稚拙なルーズベルト外交論」から「いわゆる陰謀論」への流れ
真珠湾攻撃研究の系譜:ルーズベルトの悪意をめぐる論点
真珠湾攻撃研究の系譜:ルーズベルトの対日外交の悪意をめぐる論点
真珠湾攻撃研究の系譜:ルーズベルトの対日外交の悪意の存在への反論と折衷的解釈
 
II レコード論文の立ち位置とその主張
「修正史観」に対する「正統派歴史家」の根強い反発
レコード論文の立ち位置
アメリカ孤立主義(非干渉主義)への無理解
イギリスを警戒するアメリカ世論
インドとアイルランド問題
日本はなぜアメリカとの衝突を避け、英蘭だけを攻撃することを考えなかったのか
戦争が不可避だと考えた段階で、それが現実のものになってしまう
なぜヒトラーは対米宣戦布告を決断したのかの考察
 
III ハル・ノートの本質とハミルトン・フィッシュ下院議員の悔恨
華麗なる政治家の家系
第一次世界大戦従軍
生還そしてワシントン政界進出
一九三七年不況と武器貸与法(一九四一年)
大西洋憲章とソビエト
ニューファンドランド沖の密約
ルーズベルトの対日宣戦布告演説とフィッシュ議員の布告容認演説
ハミルトン・フィッシュのメッセージ
 
あとがき(渡辺惣樹)