図書目録チズ デ ヨミ トク ニホン ノ センソウ資料番号:000057639

地図で読み解く日本の戦争

サブタイトル
ちくま新書;1036
編著者名
竹内 正浩 著
出版者
筑摩書房
出版年月
2013年(平成25年)10月
大きさ(縦×横)cm
18×
ページ
284p
ISBN
9784480067388
NDC(分類)
210.6
請求記号
210.6/Ta67
保管場所
閉架一般
内容注記
文献あり
昭和館デジタルアーカイブ
和書
目次

はじめに

第一章 地図と世界観
地図の進歩は、中央集権と対外危機感から
日本人の世界観、西洋人の日本観
信長、秀吉を駆り立てた世界地図
地図作成は権威の誇示
ロシアが幕府に贈呈した地図
贈り物としての地図
伊能忠敬のタイミング
鎖国下でも筒抜けだった情報
七〇年以上使われた伊能図
「測量」は示唆行為

第二章 軍事と地図情報
転々とする地図の所管部署
測量方、小野友五郎の活躍
測量中の武力衝突と、外国の痛憤
明治天皇の無謀な巡幸
宮古島島民惨殺事件と清国
台湾出兵と琉球の帰属
「測量」を名目に開国を迫る
日朝修好条規と測量心得書
北海道開拓がアメリカンスタイルだった理由
地形図作成はスパイ行為
西南の役で地図の有効性を確認
毎年作成された『偵察録』
全国測量完了まで半世紀
清国軍備の充実ぶりと山県有朋の危機感
やっと海岸測量に着手
地図をめぐる謎多き連続死
フランス式からドイツ式へ
民間地図の発売

第三章 外邦図と日清戦争
測量と主権侵害
測量部員の殉職者は四〇〇名
地形だけではない詳細な記述
バラバラだった測図の様式
戦時こそ測量の好機
日本の利益線「朝鮮半島」の秘密測量
惨殺された測量部員
朝鮮の主権を尊重
極秘だらけの日本地図

第四章 日露戦争と測量
満洲測量で、日本を先行するロシア
義和団の乱
厳冬の緊急測量
日本軍の弱点は地図
命を狙われる測量員
記憶測図に頼った現地軍
地図不足に悩まされた前線部隊
樺太の境界画定と国籍を超えた交流
繰り返される惨劇
臨時測図手の精度低劣な地図
襲われ殺害される秘密測量員
日本への反発と、相次ぐ測量中止

第五章 シベリア出兵と大正期の地図
三度目の宣戦布告
測量と悟られない奇想天外な方法
ロシア革命の混乱に乗じる
コソコソ流儀の秘密測量
尼港事件の惨劇と北樺太占領
日本本土沿岸測量の完成

第六章 地図と情報戦
外地の空中写真測量
排日・反日の満洲
調査中の将校射殺に国民激昂
鴨緑江が広く描かれた理由
航空測量の急成長
南京で接収した大量の地図
戦局地図がベストセラー
不休で地図改描
ノモンハン事件で徹夜の作図
日ソ国境紛争の舞台裏
「急速覆版海図」とは何か

第七章 「大東亜戦争」と地図
地図の不備にみえる日本の失敗
旧態依然の海軍と山本五十六の作戦
古い地図で真珠湾を攻撃?!
陸海軍の縄張り争い
東京帝大名義で買い集められたオランダの地図
作戦地図が戦地に届かない
昭和一七年の「外国地名音訳表現ニ関スル規定」
米軍地図は耐水性で正確
激増する水路部の職員数
次々に撃沈される測量艦
日本を空撮する米軍機
銀座まで舞い飛んだ海図
大空襲のさなかの作業
本土決戦の作戦地図
陸軍の地図と海軍の地図
終戦で焼却された外邦図
地図を守るためにGHQとの攻防
詳細な米軍の地図情報
B29搭乗員の予行演習
新宿伊勢丹の地形大隊

第八章 自衛隊の地図
一〇〇年目の移転
米軍製、日本製入り乱れる日本地図
米軍用地図を作る国土地理院
国会で問題になった「軍用地図」
冷戦下の「外邦図」
自衛隊と国土地理院
陸上自衛隊の地図部隊

おもな参考文献

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