球音が消えた夏
はじめに
第一章 戦火に消えた選手宣誓・掛川中学 名古屋軍の名投手・村松幸雄の軌跡
進軍ラッパと選手宣誓
少年野球の名投手
エースで主将
職業野球・名古屋軍の名投手として
名投手、戦火に散る
第二章 二人きりの県大会・静岡商業 豪腕・内藤秀一、南洋に散る
静商野球部、名門への道
迫りくる戦争の影
二人たけの県大会
ボールを舵に持ち替えて
暁の出撃
コラム 中等野球創生期の野球用具
第三章 球児の夢甲子園が消えた・島田商業 閉ざされた甲子園への道
夢舞台・甲子園
甲子園と静岡中学、その意外な関係
海を渡って甲子園に来た球児たち
新鋭・島田商業の挑戦
甲子園が消えた
夢は消えても
コラム 甲子園名物・かちわり氷
第四章 白球への想いはるか・静岡商業 新天地にかけた夢
相次ぐ野球部解散
新天地をもとめて
満州野球事情
短すぎた球春
コラム 米騒動と中等野球
第五章 兄と弟・浜松中学 野球がつないだ絆
西の古豪 浜松中学
近づく戦火のなかで
野球部解散とともに
兄と弟
ユニフォームから軍服へ
一五歳、南洋に散る
野球が繋いだもの
コラム 野球とストライキ
第六章 野球用具が消えた・韮山中学 空腹と用具不足の中で
東部の雄 韮山中学
戦時下の韮山中学野球
文部省通達と野球部解散
第七章 今再びのプレーボール・榛原中学 グラウンドから特攻機へ
敗中と呼ばれて
榛中野球部、努力の歴史
栄誉は遠く
二度目の対外試合禁止令
榛中野球部・村松幸雄の誕生
強まる戦時色の中での県下大会
折れたバットと豚皮のグローブの時代
村松、予科練へ
特攻隊の隊員として
再びのプレーボール
コラム 甲子園因縁の再対決
第八章 松井栄造の24年・浜松元城尋常高等小学校 少年野球から大学野球のヒーローへ
ある企画展
少年野球の天才投手
故郷を後に
六大学のスター戦地に散る
第九章 球音、再び
敗戦下での大会開催
県下中等野球復興への道
野球が繋ぐもの
年表
連載 伝える「田の神の子、タロッコが生まれる滝沢の田遊び」(八木洋行)
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