さらば、敗戦国史観。

序言―我が表象としての世界
私たちが「歴史」と呼んでいるもの
二十世紀前半の世界像と日本人
　
第一章　戦争責罪周知徹底計画―米国の占領初期の対日方針
総司令部布告第一号<日本国国民ニ告ク>の波紋
見えて来た日本占領の目的と方針
自由
刷りこまれて行く敗者・悪者意識
傷ついた民族的記憶と失はれた矜持の徳
　
第二章　東京裁判史観の誕生
起訴状から読み取れる東京裁判の構想と戦略
判決の受容が意味したもの
　
第三章　靖国問題が明らかにしたこと
甘受すべからざる明白な内政干渉
東京裁判史観に汚染される政界とマスコミ
靖国神社を護る意味
　
第四章　教育基本法の弊害
教育勅語から教育基本法へ
教育の原理はどう変わったのか
人格の完成を目指した理念の矛盾
「教育の目的」の大いなる空疎
無差別悪平等思想が生んだ害
　
第五章　国家観の再生に向けて
偏見から出発した新憲法の思想
意図的に引き裂かれた「国家」と「国民」
自らの主権さへも制限された戦後日本
見直されるべき明治人の国家観
結び―幻想から目覚める時
　
あとがき