侵掠
はじめに―私が戦場でみたもの
第一章 戦場とは、凶悪集団犯罪の場所であった(上海、崇明島、東台、阜寧、朦朧、湖口、九江)
「これはひどい」―上海到着の日に"首切り"に出会う
南京大虐殺
紙幣の山でメシを炊く
当時の戦況
「隊長、二、三軒焼かせてください」
「皇軍の威信にかかわる、あの村を焼け」
心安らぐ話もないではなかった
日本兵に刺殺された日本人記者
神聖な場所も汚物だらけにした日本軍
崇明城外での首切り
梅かざし倒せし敵の・・・
部隊は誰かれかまわず苦力にした
「姑娘を出せ」
生まれてはじめて、敵弾を浴びた
敵に囲まれた如皋城
植松一等兵の悲劇
戦勝報道のかげに
生きたまま焼かれた姑娘
敵、大挙して夜襲
戦死特派員の身代りに前線へ
野戦支局
自分が死んだ夢に泣く
困難行行連行行
支局で働いた陳青年
第二章 深夜、死者の泣声を聞いた(南京、武穴鎮、田家鎮、慮山、隘口街、徳安、漢口)
南京における強姦、掠奪、虐殺
シナ人は豚だ
地獄の河、機雷原を遡江する
あっ、生きていたのか!
深夜、死者の泣声を聞いた
彼我の戦線のまっ只中へ
裸で戦死した飯塚連隊長
顔見知りの将校は全滅した
死地に追いやられた大隊副官
弾薬つき、石を投げて戦死
「こいつらも敵の片割れ」―老夫婦を銃殺
日本兵よりも先に、一人で突入
川に落ちて発熱
無い足が痛む
私たちは、筆で漢口を陥落させてしまった
「一角突入」の秘密
第三章 史上空前の暗殺合戦の街で
兄と別れた月下の江上
ライバル『朝日』の原稿が入電
ガーデン・ブリッジから投身
児玉誉士夫に会う
上海記者
汪政府工作と「梅機関」
汪精衛の隠れ家を訪問
「七十六号」館の暗殺隊長
史上空前の暗殺合戦
日本憲兵隊の暗躍
高宗武、日汪密約を暴露
上海民衆生活の悲惨
第四章 「仏印」への侵攻準備をみる(応山、応城、棗陽、宜昌、漢口、鎮海、海南島、南寧)
中国軍団長も戦死した白兵戦
帰らぬ皆島軍曹機
「とい」の女
火の海
白バラの街の少女
白兵戦を眼前にみる
「至急、広東へ行かれたし」
廃墟と化した南寧で、「仏印」侵攻が準備されていた
司令官の国境偵察、慰問団との再会
独断越境の部隊長
鎮南関突破へ
第五章 太平洋戦争へのひき金(鎮南関、ドンダン、ランソン)
北部「仏印」へ武力侵入
「戦況報道一切禁止」の舞台裏
大本営が手を入れた従軍記事
軍使交渉中に攻撃開始
「平和進駐」の実相
乱損城頭秋気清
太平洋戦争へのひき金
あとがき
華北・華中略図
華中・華南略図
上海略図
南京略図