図書イマ ミカド ノ クニ ノ ジンケン000057526

いま、帝の国の人権

サブタイトル1~10
編著者名
上田 誠吉 著
出版者
花伝社
出版年月
1989年(平成1年)11月
大きさ(縦×横)cm
20×
ページ
270p
ISBN
4763402188
NDC(分類)
316
請求記号
316/U32
保管場所
閉架一般
内容注記
和書
目次

I 戦争の責任と無責任―昭和の終焉にあたって
昭和天皇とは何であったか
天皇賛美論の特徴はどこにあるか
新天皇制の演出
象徴天皇制の矛盾はどこにあるか
昭和天皇は立憲君主だったか
免罪論は天皇自身のいい分
幣原内閣の閣議決定
統帥権の独立と大元帥
天皇親率の思想
辻つま合わせの事後承認
御前会議
最高の戦争指導者
治安維持法
儀式と神格
「昭和大礼」
国民動員
もう一つのXデーと天皇―十二月八日の戦争責任
もう一つのXデー
閣僚たちは後で知った
政府答弁の嘘
Xデーの決定と天皇
作戦準備への天皇の関与
真珠湾攻撃の命令系統
二つの勅語
「捨てばちの戦争」
「捨てばちの作戦」
統帥権の独立と無制約性
「無責任の体系」―太平洋戦争開戦の構図
「無責任の体系」
近衛文麿
木戸幸一
及川古志郎と嶋田繁太郎
東条英機、杉本元、永野修身
天皇と「無責任の体系」
 
II いま、警察、検察、そして裁判所―警察官の盗聴犯罪を追って
警察は、いかにして電話を盗んだか
玉川学園という街
緒方さん一家
神奈川県警、アジトを設定
電話の異常
盗聴発見
警察の奇怪な対応
二〇六号室の攻防
五日間に何が起こったか
警察の証拠隠滅
地下潜入
だれがアジトを借りたのか
地検の捜査
検察と警察のヤミ取引
公権力の私物化
何が検察の「大義」か
検事総長の回想
「検察トップ」は何を見たか
「逆恨み」に屈してはならぬ
何が「大義」か
何が「正義」に反するか
「実力部隊」は免れるか
「検察の限界」とは
「保障手段」とは
それはヤミ取引ではなかったか
何を「保障」したか
さらに「反省」はない
起訴猶予は最悪の選択
裁判所は秘密警察を許すのか
東京地裁の決定は、何を「決定」したか
職権乱用罪は何のためか
構成要件と判例はどうなっているか
緒方靖夫氏とその家族は何を侵害されたのか
その後の展開
 
III 権利のための闘争
ある冤罪を晴らすために
事件―中国人留学生殺し事件
一審判決のあらまし
法医学鑑定をめぐる問題点
自白をめぐる諸問題
弁護人と検察官
自由民権家の体験的監獄論―馬場辰猪の青春とたたかい
どうしても必要な監獄の改革・代用監獄の廃止
ある自由民権家の歩み
三回の入獄体験
ロンドンでの傷害事件
イギリスの監獄体験
自由民権運動のなかでの留置体験
ダイナマイト事件での入獄体験
「日本の監獄にて」での現状批判
馬場論文の反響
日本公使館との論争
陰険な妨害工作
日本公使館の反論
馬場の再反論
論争の決着
馬場の投じた一石の意義
もう一つの日本国家の可能像
馬場の墓を訪ねる
労働者の権利の原点
生存
自由
権利
団結
結びに代えて―刑事司法改革への道
刑事訴訟法四十年と拘禁二法
拘禁と取り調べ
勾留と取り調べの拒絶