占領戦後史
はしがき
主要略語一覧
序章 沖縄・北方領土からの視点
第1章 占領体制の成立
1 初期占領政策の形成と軍政の準備
2 幻の日本分割統治案
3 占領軍の進駐
4 対日管理機構の成立
5 占領体制の歴史的意義
第2章 象徴天皇制への軌跡
1 葉山軟禁計画
2 天皇戦犯問題
3 象徴天皇制への道
4 天皇制と世論
第3章 政治犯釈放の一〇日間
1 敗戦から九月三〇日まで
2 一〇月一日
3 一〇月二日
4 一〇月三日
5 一〇月四日
6 一〇月五日
7 一〇月六日
8 一〇月七日
9 一〇月八日
10 一〇月九日
11 一〇月一〇日
12 政治犯解放までの「一〇日間」の歴史的意義
第4章 レッドパージ前史・横須賀事件―全進労忠誠署名事件
1 サイン問題
2 GHQの対応
3 軍事裁判
4 事件の背景
第5章 レッドパージ
1 GHQのレッドパージ政策
2 事例研究―大日本紡績高田工場の場合
3 レッドパージの問題点
第6章 政治改革―昭和二〇年衆議院議員選挙法改正とGHQ
1 改正経過の概要と改正点の特色
2 GHQの対日選挙政策
3 改正選挙法をめぐるGHQ内の議論
4 むすび―評価
第7章 戦後警察改革構想―「民政ガイド」を中心に
1 「民政ガイド」の発見―その概要
2 戦前日本警察の的確な分析
3 占領軍の中身
4 占領軍と日本警察との関係
5 改革の一般原則
6 職務権限の縮小
7 警察パージ・特高・警察学校
8 拷問の禁止
9 警察制度の地方分権化
10 本文書の意義
第8章 戦後労働改革構想―「極東委員会一六原則」の成立まで
1 国務省での準備
2 陸軍省での準備
3 「SWNCC―九二」
4 民政ガイド―「日本における労働組合と団体交渉」
5 「SWNCC―九二/一」
6 極東委員会一六原則
第9章 戦後教育改革構想―民主教育へのいざない
1 敗戦前の日本の教育
2 GHQの改革指令
3 アメリカの対日教育基本構想
4 評価と課題
第10章 戦後デモクラシーと英会話―「カムカム英語」の役割
1 占領と言語
2 カムカム英語
3 「カムカム英会話」運動の歴史的評価
終章 戦後民主主義の検証
1 ある住民運動からの手紙
2 戦後民主主義の陥穽
3 今後の課題
参考文献
旧版あとがき
同時代ライブラリー版へのあとがき