世界は「太平洋戦争」とどう向き合ったか
はじめに
【序章】 チャンドラ・ボースとインド独立運動 若き志士チャンドラ・ボースの歩んだ道のり
独立を目指すインド人各派と太平洋戦争
太平洋戦争の勃発と「インド独立支援工作」
チャンドラ・ボースと日本政府の協力関係
【第一章】 五大国の「太平洋戦争」 自存自衛の開戦とは思わず
太平洋戦争に至る道=アメリカの場合
「西半球重視」から「対日開戦の覚悟」へ
太平洋戦争に至る道=イギリスの場合
太平洋戦争に至る道=ソ連の場合
太平洋戦争に至る道=中国の場合
太平洋戦争に至る道=ドイツの場合
五大国は太平洋戦争の勃発をどう受け止めたか
【第二章】 フランスとオランダの「太平洋戦争」 駆け込みの独立付与
仏印:主人の茫然自失と植民地の自存自衛
ベトナムにおける民族運動の高まり
蘭印:狙われた石油資源と独立気運の高まり
日米関係の悪化と蘭印の対応
日本軍の蘭印統治と蘭印独立運動
【第三章】 米英植民地群の「太平洋戦争」 強力な抵抗勢力を生んだ日本の統治
米領フィリピン:民衆の期待と失望の落差
英領ビルマ:裏切られたビルマ独立の闘士たち
英領マラヤとシンガポール
【第四章】 泰と外蒙 東亜独立国の「太平洋戦争」 瀬戸際で保たれた独立
東南アジアで唯一の独立国だったタイ
太平洋戦争の勃発と夕イの動き
「日本の同盟国」から「連合国の一員」へ
スターリンの意向に翻弄されたモンゴル
太平洋戦争へのモンゴルの関わり
【第五章】 豪加 英連邦諸国の「太平洋戦争」 イギリスよりアメリカと共闘
日本にとっての第四の敵国・オーストラリア
二度の世界大戦に参加したオーストラリア軍
隣国アメリカと共に日本と戦ったカナダ
【第六章】 「大東亜共栄圏」の理想と現実
日本の考えた「アジア解放」とその実情
経済面から見た「大東亜共栄圏」の実情
「大東亜共栄圏」の理念と現実
【第七章】 日本の敗北をにらんだ連合国の策動
戦後の国際秩序を描いたルーズヴェルト
連合国側三大国首脳の会談と駆け引き
見え始めた連合国側の勝利
国際連合の誕生
【第八章】 東南アジア植民地群の独立
日本の敗北後に始まった東南アジア植民地群の独立
独立国タイとモンゴルの戦後
米領フィリピンと英領マラヤにおける共産勢力の反乱
英領から独立したビルマとインド
あとがき
主要参考文献