現代日本政治史　２

刊行にあたって

プロローグ　「独立記念日」のない国

第Ⅰ章　独立日本の出発
１　講和後の政局
国際社会への復帰
吉田と鳩山の確執
第二保守党
革新勢力
象徴天皇と靖国神社
保安隊の設立
「抜き打ち解散」
第四次吉田内閣の発足
池田通産相不信任
「バカヤロー解散」

２　再軍備をめぐる政党政治
戦犯釈放問題
第五次吉田内閣の発足
ＭＳＡ交渉
吉田＝重光会談
池田＝ロバートソン会談
鳩山復党と日本自由党
憲法改正問題
自衛隊の発足
内灘闘争

３　東アジア情勢と日本
政治問題としての日中貿易
李承晩ラインと竹島問題
久保田発言
切り離された沖縄
琉球政府の発足
土地接収と第一次琉大事件
奄美返還と人民党事件

４　吉田時代の終わり
政界汚職と新党運動
指揮権発動
ビキニ事件と原水禁運動のはじまり
原子力発電の胎動
教育二法と警察法改正
池田発言の波紋
日本民主党の結成
最後の外遊
政権の崩壊

第Ⅱ章　政権交代の試練
１　アメリカというくびき
鳩山内閣の発足
防衛分担金問題
砂川闘争
重光の相互防衛条約案
重光＝ダレス会談
保守合同という争点

２　自主外交の展開
日中民間貿易協定
バンドン会議への参加
ドムニツキー書簡
ロンドン交渉

３　五五年体制の成立
生産性本部と総評
左右社会党の統一
保守合同をめぐる交渉
自由民主党の誕生

４　日ソ国交回復と国連加盟
緒方竹虎の急死
河野訪ソ
モスクワ交渉とダレスの恫喝
鳩山訪ソ
日ソ共同宣言
条約批准と国連加盟

第Ⅲ章　「親米」と「自主独立」のはざま
１　「日米新時代」に向けて
自由党総裁選
石橋内閣の発足
幻の対中接近
岸内閣の発足
ジラード事件
国防の基本方針と一次防
第一次東南アジア歴訪
日米首脳会談
岸＝ダレス会談
訪米の成果

２　「自前内閣」の発足
内閣改造
新政策
外交の三原則
第二次東南アジア歴訪
核兵器観の揺らぎ

３　沖縄の現状
プライス勧告
島ぐるみ闘争
瀬長の上京と第二次琉大事件
瀬長追放と民連ブーム
分断された沖縄

第Ⅳ章　安保改定と反対闘争
１　「戦前回帰」への不安
「話し合い解散」と共産党
全学連の登場
第二次岸内閣の発足と勤評問答
警職法改正問題
政権禅譲の密約

２　岸内閣期の北東アジア外交
日韓打開の模索
北朝鮮帰国事業
長崎国旗事件
浅沼演説の波紋

３　安保改定交渉
スプートニク・ショックと沖縄
安保改定交渉の開始
反岸派の行政協定改定要求
事前協議制度と秘密合意
第二次内閣改造
「ポスト岸」をめぐる闘争
安保反対運動のはじまり
民主社会党の結党
国会乱入事件と伊達判決
新条約の調印と密約
安保改定とソ連

４　「反安保」から「反岸」へ
国会審議と社会党
三池争議・韓国四月革命・Ｕ２撃墜事件
強行採決
反岸闘争への転換
アイク訪日延期
岸の退陣
安保改定と沖縄
復帰協の結成とアイク訪沖

エピローグ　未完の「独立完成」

参考文献
略年表
あとがき